覚者慈音915   未知日記 第六巻 光明論   上巻 光明論 巻の五  第五の明鏡  教主寛大講義

覚者慈音915
未知日記 第六巻 光明論       
上巻 光明論 巻の五 
明鏡篇  その五
第五の明鏡   その3



                教主寛大 講述
                2019.331                        190番


 汝等今見たる二個の光がすれつ、もつれつ明るき世界に転々なし居る様は即ち是なり。さりながら空しき法則は次第々々に消滅して、汚損の箇所はぬぐひおとされて光沢を増す。然して二個の光は最後に至って一体となりて後は、明るき世界を赫々たる光明を以て全土に輝きわたる。是によって神の道神の法則の一なる事を知りたるならん。
 静かに想ふべし。神は汝等に対して霊光の珠玉を下して是を磨かせ居ると仮定して考へ見よ。初めて下されし玉は光なく汚れて醜くかりし。然るを汝等は真剣に磨きに磨きて赫々たる光を放たしめて神に返せば使命は果されたるに等しきなり。然してその玉を磨く材料はと考へみよ。汝等が世界に存する総ては材料なり。動物はもとより植物一切は磨く材料なり。又人間の多くも磨く材料となるなり。汝等誤ちて霊玉を磨く材料となる事勿れ。
 先にセイキョウが未だミキョウにてありし頃、玉砕と云へる言葉に戟怒して反駁したるを我は聞きたり。是は汝等は霊玉を磨かんとせず粉砕せんと云へる罪を憎みたればなり。汝等は此意味を知らざれば教ゆべし。人間の中には霊を知らずして終るは多し。然るに人間は勝手気儘の法則を作り、神に反する無謀の戦争を誘発して軍人商売を初めて戦ひ不利となりたる時、上官脱出して部下のみならず善良なる民衆を殺して、其が玉砕なりとて己等を栄達を計らんが為の悪意より出でたる言葉を憎みて憤慨したるなり。ミキョウは軍族の横暴を知り居れると同時に、玉砕とは霊光を傷つくる言葉なるによりて殊更戟怒したるなり。  
 大凡人間の大半は魂魄のみにて終るものにて、真の霊を知らずして二度三度生れかわるなり。魂魄のみにて世を去らば、其は霊を磨く資料に過ぎざるなり。神の命令を守らざる他のものと何等異なる処なし。然りとせば人間は最高に置かれたりとの優越は失はるべし。神より下されし霊玉を磨きに磨きて赫々たる光明に浴せんことに努力せよ。人間として授けられたる霊玉なれば稍もすれば他の動物と同様の行ひにては神に対して申訳なかるべし。又他の動物の中に於てすら年月を経たる高等なるものの中には霊を磨くに携はるものもあるなり。然るに人間は衣食住に囚はれて、命令を守らず唯魂魄のみに終るは愚とや云はん、魯とや言はん。命令に従ふは神の為にあらずして己自身の為なりとは知らざるも亦不憫なり。無極に帰る順路はたやすく行はるるものぞかし。汝等速かにめざめて其有難き尊き道を歩み法則を固く守りて最後の栄光を獲得せよ。是ぞ汝等に賜りし恩恵なればなり。

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