覚者慈音881  未知日記 第六巻 光明論  上巻 光明論 巻の四 気光素と光気素の関係 教主寛大講義

覚者慈音881
未知日記 第六巻 光明論       
上巻 光明論 巻の五 
明鏡篇  その五
気光素と光気素の関係



                教主寛大 講述
                2019.⒊ 16
                     158番


 第二流界第三流界の如く衣食住に何等不安なき世界に在りては何等争闘と侵略の憂なきを以て争ひを知らず、嬉々として働くに依て向上発達の度は益々加はるのみなり。学者は学徳を広くして新しき道は追々に開らかれつつあるを見て、我等は実に喜ばしく思ふなり。
 第一流界は空源力制度なれば是又汝等には夢想だになし得ざる安楽界なり。汝等が国日本の敗をとりしも亦戦争を惹起したる原因も、帰する処は衣食住の不安定より出でたるなりと云ふも敢て誤言にはあらざるべし。即ち国を富ますと云ふも衣食住に重点ををくにはあらずや。是即ち貪欲は無欲の如しの結果に終りしなり。人は足るを知らず。己を知らず。肉体を欲する儘の要求を満足せしめんと計り却て身を亡ぼすは愚とや云はん。実に憫なる者かな。心の満足によって楽むを喜ぶならば斯る憂は避け得らるべきに、光気素生活は誤ちを惹起するなり。汝等の世界には余りに秘密は多し。悪行に秘密あるは未だしも善行にも秘密多きは是即ち光気素の世界なるによる。故に光気素の世界なるによって神の法則にも止むなく秘密を架さざるべからざるに至るなり。若し気光素の世界なれば神の行には秘密の要は毫もあらざるなり。



 汝等の中にも気光素の原理を覚り知りたる者に対しては神の法則は決して秘する事あらざるを見ても明白ならん。汝等は人類を向上せしめ又人類の福利増進を計り得る法を考案なしても是を秘密になし、其法に依て己漁夫の利を得んとなす如きは光気素の思想なればなり。斯る思想は速かに全廃せざるべからず。第五流界に於てすら発明なしたれば其品に限らず、如何なるものも発明せらるものは直ちに公になし、是には発明者の姓名を附す。例へば一個の機械を発明し、其機械の名称を第一何某と命名し、更に其次に其人が他の機械を発明せば第二何某と如くに命名す。然して其機械に他の人が改善を加ふれば第何某一号何某と命名して決して秘密行為をなす事なく、又発明者間に侵害的行為を犯す如き事はあらざるなり。すべての事柄に於ても斯くの如くの有様なれば怨み妬みなど毫も生ぜず相寄り相助け手柄争ひは曽て見しことなし。政治も従がって合理的なれば世界は益々発展するのみ。汝等羨しく思ふならん。その羨む心を捨ててその世界を手本とせば如何?
  気光素と光気素との相違を例せば先づ斯くの如き相違なり。故に光気素と気光素との力に於ても格段の相違ある事も知らるるならん。然りと雖も用ゆべし。用ゆる方法に依っては光気素に依らざれば気光素のみにては目的を達する能はざる事往々生ずるなり。故に気光素のみにても光気素のみにてもすべて宇宙を統轄して順ずる事は難し。是を一体ならしめて用ゆるを要するは当然なり。

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