覚者慈音８４３
未知日記　第六巻　光明論　　　　　　
上巻　光明論　巻の四　　　　　
未来の電気、気光素電気の原理とは　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　教主寛大　講述
　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０１９．２．２４
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１２１番

　引力には圧力を伴ひ圧力には引力を伴ふとは平面引圧の法則にして、立体引圧には同時なるが故に表裏なし。此三種引圧を人間の身上に応用して考察せば、自づと人間性の道を歩む道理は究むることを得べし。汝等は天より立体引圧の力によりて生をうけ、然して長ずるに従ひて平面引圧に化せられ壮年至って線分引圧となるなり。十七八歳より二三十歳前後迄は線分引圧なるが故に極端より極端に走る精神状態を現はすなり。其後は思慮分別を伴ふ。是平面引圧となり行く故なり。されど多くの人は其後の進歩発達せざるも平面引圧に終る。我、汝等に立体に生れ、平面となり、然して線分となると説きしにより、汝等は年齢の順序詳細（くはしき）を求むるならん。是について語りをくべし。
　立体は生前母体より生後一ヵ年、其より平面に変り四五歳より線分となり、ハ九歳より十七八歳迄平面となり其後は前述の如し。されど男子と女子とは相違ある事は、先にテッシン、セイキョウ等によりて説かれたる如くなれば、参照して考ふれば理解するならん。故に略す。
　何故に人間は向上せざるべきかについては此事柄より推考するも明白ならん。立体引圧の力によりて生れたれば、末期立体に返すは当然ならんと我は思ふ。汝等は如何に思ふや。他人よりも一歩たりとも高からん事を望むも平面引圧の変動か、或は線分引圧より平面引圧に変らんとなすに依てなり。然りとせば汝等は平面より立体に移る方法ありと知らば必ずや知り得て進まんと望むなるべし。人間末期に及びて狼狽し急に会得して進まんと願ふとも達する事を得ざるなりと覚悟すべし。