覚者慈音758  光明論上巻 巻の一  36番   伊東慈音

覚者慈音758
未知日記 第六巻 光明論      
上巻 光明論 巻の二     
                        
                  テッシン貴尊講述
                  2018.12.26
                  第36番


教主出座、礼拝低頭


 霊光の徳に浴せし者は今迄見ざりしものなれば見、今迄聞かざりし事を聞き今迄知らざりし事を知り、今迄味はざりし物を味はひ、今迄嗅はざりし香りを嗅ふ。されば従来とは全く異なりて汝等の生活とは一切行ひも異なれるなり。今是を汝等に説き聞かさん。誠心誠意よく心して聴け。セイキョウ、テッシン慈音を此処に連れ来れ。我彼が頭に手を加へて去らん。汝テッシン詳らかに此講義を我に代って努めよ。


教主、立座 再拝 低頭


 テッシン、我此責任の重大なるを知りつつ此講にあたるの命を受けたり。されば汝等に於ても是を深く心を用いて聞き洩さず、且つ軽はずみに修せざるよう心掛くべし。
 一句の中にも無限の一大事あり。百句の言葉にも余りに重要ならざるあり。語る者聞く者一心ならざるべからず。
 今汝等は高揚せられて新しき一歩を霊光の門内に踏み入るるを許されたるは何と云ふ幸福にやある。久しき大望は叶へられたるなり。汝等今迄を振り返へり見よ。然して今迄住みたる地球は如何に! 月は如何に! 太陽は如何に! 星は如何に汝等の眼に映ずるや。先づ地球と月は何れが美はしきや。然して地球を深く地上迄眼ををとし見よ。汝等は今迄斯る有様を見たりしことありや。
 尚深く眼を大にして各国を見よ。我等が汝等に語りしことに相違ありや。右に走り左に駈る人々を見よ。彼等は何の目的にて東奔西走なし居るや。彼等が醜き争ひを見よ。昨日迄手を携へて歩みし友を、今は火中に投ぜんと表面に笑顔を作り、背面に鬼畜の形相せしあの姿も見ゆるならん。あの暗き処には賄賂を取りて国を売らんと企みの声は汝の耳には聞こえざるか。今壇上に立ちて国家の浮沈なり、一致協力同生共死を絶叫して大衆の拍手を受けつつある彼は、先に国を売らんと約せし者ならずや。然して拍手を送りし大衆を見よ。あの姿が一致協力を誓ふ真実心は何処に見ゆるか。汝等あの姿を見しことありしか。女の膝を枕に前には珍味佳肴をならべて興じ居るは誰ぞ。幼児を懐中にさまようやつれはてたる老婆が仏壇の軍服の写真に何やら涙に語るあの声を聞け。あの輸送船を見よ。今既に風前の燈火なるを。修羅の巷は一瞬の裡に現出するをも知らず黙々と航海を続くる不憫なるあの様を。あの敵艦の内を見よ。電波の火花は何を語り居るか。間者の報道がとび交はす暗号を聴け。敗を喫したる国の悲惨さはさる事ながら勝ちたる国の悲惨さも汝等の眼に映ずるならん。阿鼻叫喚の声は耳に伝はるならん。いささか眼をあげて浮住界を見よ。然して地階の魂魄の呻吟を聴け。戦死せるに今尚戦ひつつある日本人、沈没して海底の藻屑と化したるに先を争ひてのがれんと争ふ米英人、倒れても尚風習の変化はここにも見らる。陸上にさまよう亡者にも未だ死したるを知らず、右に左に彷徨う憐れさ、浮住界を流れ走る亡者ひしめきは汝等あの姿を見、あの声を聞きてそぞろ感慨無量憫然たるものあらん。又いささか眼を上げて見よ。種々様々の魂を、右に左に上下に逃げ惑ふ憐れさ。又霊光に浴し包含されつつ運ばれ行く楽しげなる姿あり。
 多くの光こそは神の下僕なり。あれを見よ。今セイキョウは多くの魂を運び行くなり。汝等今迄かかる有様を見たりし事ありしや。

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