覚者慈音596  三世と四世論  無言詞界の広さと深さについて  セイキョウ貴尊講義

               三世と四世論
           未知日記第八巻
           第四の巻
           来世の巻                                    其の147
    第四     無言詞界の広さと深さについて
     三     絶対自然と無言詞自然                               其1                 
             リョウジャ.セイキョウ貴尊講述


 相対自然より更に逆上って絶対自然へ進む事に依って自然の道理は明らかとなる。智慧は相対自然に合うと考うれば智慧を生み出す何ものかを奥深く考究せざるべからず。不自然と云うも智慧なり。是相対なるべし。されば此両者が一体とならざれば絶対自然とは云い難からん。一体となすには智慧を生みたる自然の親に返らざるべからず。その親とは何か。即ち是を人間にあてはめて考うれば即ち魂なりとの答へとなるならん。魂は即ち智慧の父母なるべし。(ここに云う魂とは魂魄二個を指すなり)魂は智慧の親なりとせば絶対自然は魂なりと考へて是を延長して更にその親を求むれば霊なりと。霊は無言詞自然なりとの道理も亦察することを得るならん。更に是を広く考察せば大宇宙の空即ち大空は絶対自然にして神界は無言詞自然なりと観察して其によって凡てを検討せば自然の道理は明らかに知ることを得るならん。言葉なき自然に到達してここにはじめて確定せる大自然に抱かるることを得るなり。確定せざるが故に迷いて自然より遠ざかりたる自然より、更に脱落してはては己に有する本分すらわきまへざるに到るも是みな確定したる自然に抱かれざるが故なり。七流界の人々は既に機械器具を用いずして己が欲するがままに行動なし居るも是みな自然に順応したるが故にして、更に進んで二三流界に到らば実在に使用せられ居る機械も至極簡単なるものにて汝等が世界に用いられ居る機械器具とは全く汝等には予想し難き底のものにてすべては処理せられ居るなり。然もその簡単なる機械にて決して人を傷けずあやまたしめざるは是みな自然の法則完全に認識して得たる結果なることも推して察することを汝等に知らしめおかんとなすなり。
 例へば汝等はこの地より彼の地にわたらんとするには大なる汽関車にて長き鉄路を長き時間にて運ばざるべからず。然してその機械が転覆なし或は故障なして人命を傷くる等のわざわいあれど、二,三流界ともなれば斯る機械等を用いず然も安全にして分秒にてその界を一周する機械そなはり、その機械等が故障等を生ずる危険更になく小児と雖も自由自在に交通をなし得る安全なる装置あるなり。是等に依って見るも汝等の智慧と二,三流界はもとより或は七流界の人間の智慧とには格段の相違あることも推して知らるべし。

×

非ログインユーザーとして返信する