覚者慈音578 三世と四世論 天界と地界の関係 神ありと思ふが故に迷ふなり セイキョウ貴尊講義
三世と四世論
未知日記第八巻
第四の巻
来世の巻 其の129
第二 天界と地界の関係
三 神ありと思うが故に迷うなり
リョウジャ.セイキョウ貴尊講述
例へば神は宇宙の造主なりと仮定して考へ見よ。宇宙全宇宙の中には汝等より数十倍数千万倍もすぐれたるものある事に気づかざるや。かく考へ来る時神は其等を造りたりとせば、神の位置は其等よりも数億数兆倍数極倍に匹敵するとの理も推して知る事を得ん。斯くも隔あるによって却って汝等が否々汝等の心は乱れ迷う結果となる。汝等の智慧は斯くも小さければ大智を得るにあらざれば到底神はおろか、汝等より勝れたるものある事すら知る事を得ざるも亦道理なるべし。故に一層一階と智慧の力を身につけて除々に運びを進むるにあらざれば望みは達し難し。汝等微々たる智慧をはたらかせんよりは先づ智慧を増大せしむる事に邁進せよ。其には先づ神の有無を考へんより唯神はありとのみ考へて進むか、或はなしと考へて進むかの道を撰ばざるべからず。我等先にも語りし如く汝等の心に神を造りては如何と云いしは此処なり。依って神を知らずとも神ありと思うか、或は己の智慧より神を作りて其神を対象として智慧の尺度をのばしなば従って智慧は増大する一策となるべし。依って我等は神を造りては如何と教へたるなり。迷うは即ちありやなしやの判断の及ばざるに依ってなり。故に神を求めんとして却って迷いを生ずる結果となり、修養修行の妨害となりて道は遅々として運びを進むるに至らず。依って心すべきは迷はざる底の方法を考案工夫して其に依って智慧の尺度を延長せば却って成就は速とならん。