覚者慈音579

               三世と四世論
           未知日記第八巻
           第四の巻
           来世の巻                                    其の130
    第二      天界と地界の関係
     四     来世は他界へ運ばるるか                                         
             リョウジャ.セイキョウ貴尊講述


 地球の広さには限度あり。故に動物の生存にも凡て限度を有する事は確定したる事実なればこの理は汝等もよく知る処ならん。もし限度ある地球に於て無限に動物を生存せしむるならばその結果は如何になるやを考へ見ば其有様は如何あらん。限度ある大地に限度なき動物がひしめきあいて身動きもならざる結果となるのみ。何等のすべをもなす事を得ざるべし。故に動物は或程度によって滅するは是神が塩梅なしたる故なり。然りとせばその動物は滅後に於て如何に変化するやを考うればここに一つの不審は生ずるならん。
 汝等年々田畑に食物をつくりその稔りしを喰い其殻は又土にかへす如く、動物も亦同様にして肉体は地上に置き稔りしものを更に他に進まするは地球の有様より推測するもほぼうなづく処あらん。
 動物は地球に置かれ唯生きて唯死するを一代にて終りとなすならばその稔りは何となるべき。是に依って順次未来を考うる時、先づ人間の稔り即ち魂魄は他界へ他界へと移さるるならんとの理は汝等と雖もおぼろげに知る事を得るならん。汝等の考へにては魂魄は永遠ならずと思いおるものもすくなからず。魂魄は一代果にて永久ならずと考うる人は所謂無知蒙昧の人にて常識そなはりたる人ならば斯る事は考へざるべし。我等今日迄数万言費して汝等に説きたる如く魂は永遠にして肉体は一代なる事はしばしば語れり。されば此事は汝等に於ても察し居るならん。然るに此書を読みたる人にして今尚魂魄不滅の理を信ぜざる人あらば、其人こそ罪業深くして往生は到底難かるべし。斯る人あらば其人の魂は再び三度地球かもしくは十一、十二流界以下へ移されて苦悶に苦悶を重ぬる事とならん。依って我等は斯る人あらば如何にかしてその疑いを排除せしむる方法をと彼是考へ居て種々様々の例話を以てし、或は其人に対して悟りの道を開らかせんと力め居るも凡ては空なる教へとならざるかと胸を痛むるなり。信仰うすき人に対して正しき信仰の道に入らしむる事の至難なるを痛嘆す。近代の人類は昔の人に比し聊か勝れたる常識をそなへ居るため却って信仰の度は低くなり居るも遺憾なり。常識そなはりて信仰の度強ければ進むは速けれども俗に云う生兵法大怪我のもとと云う底の人は現代人に多し。
 余事兎に角入滅して来世は天界か或は地界か(但し汝等が思う天界は上昇を意味し、地界は下降を意味す)に至ると思いて更にその後を考うる時は汝等の智慧にては到底判断は及ばざるべし。我等が従来語りたる如く汝等が世界を十流界と仮定して上昇すれば、九流界へ、下降すれば十一流界へ運ばるると見なす時、ここに来世の有様を如何にかして認識したしとの思いはわき出づるならん。されば我等が体験より其ままを汝等に語りて参考とするも亦無意味にはあらじと思うなり。
 汝等は地球を離れて他界に移され、又他界より他界へと順次進むならば是即ち正道を歩むなれど、同じ他界と雖も逆行して魔界へ魔界へと転落し移さるるならば其は道をあやまちたるが故に生ずる姿なれば下降か上昇かに対して更に考へを廻らしてよくよくきわめざれば終生苦悶はまぬがれず、進めば安楽より安楽となる。されば進むか退くかの竿頭にある汝等来世を深く考へて我等が語る処を信ぜよ。信じたらば更に実行して他に道を択ばず、邁進に努力せん事を祈るものなり。

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