覚者慈音475


               三世と四世論
           未知日記第八巻
           第一の巻
           過去の巻        其の29
    第二十五   自然と不自然について              
             リョウジャ、セイキョウ貴尊講述


 汝等光明論に於て自然に関する事柄に対して学びたるならん。されど是は絶対自然を現はしたれば汝等には理解し難き点すくなからざるべし。我今是より語らんとなす自然と云うは所謂相対自然の事に関してなるにより、絶対と混同して考うればすべてに支障を来す恐れなきにしもあらず。されば絶対的には不自然は伴はず、相対は正不を伴うと知りて聞くべし。
 人に身心の区別あるによって相対自然の正不の関係あるなり。汝等日常生活にも正を不に用い居ることきはめて多し。夏暑しとて冷房装置をなし、冬寒きとて暖房装置をなし其が文化人なりとて誇りをなし居るは、即ち正を不に変へ居るに心附かざる故なるべし。是等はまだしも利することあれど原子爆弾などに至っては不中の不に属するなり。我等は斯る事を論ずるにあらねど是は正不のたとえに引用なしたるに過ぎず。汝等は常に濫用なし居るために精神修養の点に於ても正不の区別を明らめずしてすべてを不結果に終らしむること多し。故に其等に関して語らんとす。
 例へば汝等は夏には冬の果実を、又冬には夏の果実を栽培して喰い其を珍しとて喜ぶ等も即ち自然を模倣して不に変へたるにて是は正にはあらざるなり。斯る些細の事柄が数多く重なりて遂に複雑乱脈となり正不は混沌として区別明らかならざるに至らん。されば霊的には天理に従い実在的には地の理を応用して正に偏らず正不を一体化せしめて人道に適用せざれば目的は達成せざるなり。汝等良薬も度をすごせば害となるは不自然と思うならば其はあやまりなり。其は正不の調和按排をあやまりたるにて不自然にはあらざるなり。食物を多量に摂取して胃腸を害するもみな同様にて正不のサジ加減をあやまりたる故なり。されば自然と雖も正不の調和あんばいをあやまてば正も不となり、不も正となる関係ありと知るべし。即ち正不は引力と圧力と又陰陽の如く平均して用いざれば全きを得ず。もし一方まされば勝りたる方に引かるる故なり。相対自然は斯くも面倒なるものなれどその区別あるによって向上もし、又低下もありて変化する故に励む心も生ずるなり。即ち貧者は富を得んとはたらき、賤者は導きを得んとて学するも自然には正不あるによってその自由は許されあるなり。是が絶対ならば斯る自由は許されざるなり。されど汝等この自然界に置かれある間に向上の一路を辿りて正不一体の法をよく学び其によって進べきことを願うべし。
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