未知日記霊話集千七百六回  帰途案内記 NO126 汝等の世界より一階進みたる処を九流界と名づくるなり。さて九流界と云へば唯一個の如く考ふれば、そは誤解にして九流界と雖も一様ならず。数多存在なし居るなり。されば何によって斯く定めしかと云ふに、即ち智慧の程度によりて是を定めたるにて、九流界と雖も数多ければ従ってその生活或は風習など、その悉くが一様ならざる事も諒しおくべし セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記       
巻の二
転界の巻 
NO 126
セイキョウ貴尊 講述

                    
 全宇宙の中に存在せる世界の悉くを部分的に説明して、宇宙の何処には何々の世界あり。其世界の位置は太陽より方向を定めて彼是と其位置を語るとも、世人には到底理解する事も難く、又我等が是に対してその一々を説明する方法も極めてむづかしければ、是等の事は省略するの他なし。されば全宇宙の中には種々様々の世界が、数多存在なし居るなりとのみ語るに止むべし。故に是等を諒として聞かれん事を。
 さて前巻より此書に至る迄の間に、折々語り伝へたる何流界と云ふ言葉によって、世人は唯然あるかとのみ朧気に知り居るならん。此篇より語る処の界は汝等の住める世界より、一段すぐれたる界より語らんとなすなり。全宇宙の中組織より考ふれば、汝等の世界は十流界に置れある故に、一流界より計算して十流界に相当す。故に是を一流界の方向に向はしむるを上界と承知せられたし。されば汝等の世界より一階進みたる処を九流界と名づくるなり。さて九流界と云へば唯一個の如く考ふれば、そは誤解にして九流界と雖も一様ならず。数多存在なし居るなり。されば何によって斯く定めしかと云ふに、即ち智慧の程度によりて是を定めたるにて、九流界と雖も数多ければ従ってその生活或は風習など、その悉くが一様ならざる事も諒しおくべし。故に九流界のみの全部を語る事は至難なり。其は余りに数多き故なり。されど是を大別すれば三段に分けて語ることを得るなり。即ち仮に上中下と名づけて語るべし。慈音に見せたる処は即ち九流界の上部を示めしたるなり。然しながら上部と雖もまた亦数多し。故に其組織その生活等々みな一様ならざることも承知せられたし。慈音に見せたる処は前書にも語りたる如く、(クワゥオ)と云ふ動物の住たる所を案内したるなり。されど上部悉くにクワゥオは住み居るやぅ、誤解せざるやぅ注意しをくべし。我是より語らんとする九流界のうちこの三段の一つ々々の最もすぐれたる処のみ語るに止むべし。是も諒とせよ。所謂下部に属するものの中にも優秀なる処、中部に於ても亦上部に於ても優秀なる処のみ紹介するに止むべし。先づ下部の大略を語らん。
 今より語らんとする処は汝等の世界と殆ど変りなき処を択びて紹介せん。余りに汝等の世界とかけはなれたる所を語るとも解する事難きを知るによってなり。されば是を聞きて九流界の下部の悉くは是なりと断定すること勿れ。是注意迄に述べをく。

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