未知日記霊話集千七百二回  帰途案内記 NO122 厳戒の辞の説明 世人はこれらの教へを受るに当たり、唯然あるかとのみにて耳をかすめなば、勿体なき事にて所謂猫に小判の譬喩とならん。心して勿体なし、有難しとの思ひを充分心に貯へて教へを受くべし。軽率に聞き流し軽率に取り扱ふことなかれ。もし軽率に取り扱はば転落する憂ひあらん。語る者は一心不乱なり。聞く者一心不乱ならざるべからず セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記       
巻の二
転界の巻 
NO 122
厳戒の辞の説明 <この書の眼目一大事を見逃すなあなたにとって百年の福徳 >

セイキョウ貴尊講義  
                    
 円海が会員に対して尺度計を与へると語り居りしは、即ち厳戒の辞を正しく用ゆる方法を語りしにて、普通の目盛りしたる尺度計と異なり。是が念力を一段一段と強からしめて、信ずる力を強力にはたらかせ、魂を完全に育つる事を計る術を、尺度計にたとえて伝へんと語りたるなり。完全な拝みを一回二回と重ぬるも、是一段一段と階を上り行くが故に、天界の階段を一歩一歩上り行く尺度計となるは、是理なるべし。世人はこれらの教へを受るに当たり、唯然あるかとのみにて耳をかすめなば、勿体なき事にて所謂猫に小判の譬喩とならん。心して勿体なし、有難しとの思ひを充分心に貯へて教へを受くべし。軽率に聞き流し軽率に取り扱ふことなかれ。もし軽率に取り扱はば転落する憂ひあらん。
是は恐怖心を抱かせんが為に用いたる言葉にあらず。語る者は一心不乱なり。聞く者一心不乱ならざるべからず。教ゆる者、教へられる皆共に心を一にして真剣なる態度にて、伝授にあづかれよと注意するものなり。
慈音が今日迄肉をそぎ骨を削る行をなしたるに不拘、今日迄完全に此拝みを受け居らざるに不拘、世人は何等の行もなさずして教へを受くるとは、何という幸福なるかに心を置かば涙こぼるる程、有難しとは感ぜざるや。訳もなく語り聞かさるるが故に、訳もなく受け入れて何らの思い遣りもなきならば、所謂猫に小判の譬喩にすぎざらん。慈音が苦しみしは世人の罪を己が身に引き受けて、然して世人を安からしめんと計りたる結果なれば、世人は是等に対しても感謝の心を起さざるべからず。感謝の心なき人に語るも詮なし。されど集まり来る多くの人の中には、その感謝の思ひ遣りが強きもあらん。その思ひ遣りの強き人程受けたる教へは完全にはたされて、幸福はたちどころに得らるるなり。世人よ、慈音の行を空しくなす勿れ。空しくなさば慈音は憫なり。彼は己の利益を考へず、己を犠牲にして己に持てる分野の力を現はして、世に捧げんとなしたる小さき心を、汝等汲み取りて思い遣りの念を起さば、汝等にもその思ひ遣りの心が厳戒の辞に現はれて、慈音をも救ひそれと同時に汝等も亦救はるる一石二鳥の結果とならん。

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