未知日記霊話集千五百九十七回  帰途案内記 NO 16 全宇宙の組織の中に是等の階あることを光明論に於て、八大門を見聞したるものならば凡ては頷くところあるなり。教主が光明論を説き給ひてみだりに此書を見すべからずと仰せられしも、ここに深き意味あることを知らざるべからず。されど教主は秘する勿れ。見るも差し支えなし。されど智慧のすぐれざるものに見するとも有害無益なるによって、斯くは仰せられしなりと知らば可ならん セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記       
巻の一
大序の巻 
NO 16
セイキョウ貴尊 講述

                    
 如意階の原理を知りたるものならでは是を看破することは難し。されどこの理を知りたるものならば敢て不審することはあらざるなり。全宇宙の組織の中に是等の階あることを光明論に於て、八大門を見聞したるものならば凡ては頷くところあるなり。教主が光明論を説き給ひてみだりに此書を見すべからずと仰せられしも、ここに深き意味あることを知らざるべからず。されど教主は秘する勿れ。見るも差し支えなし。されど智慧のすぐれざるものに見するとも有害無益なるによって、斯くは仰せられしなりと知らば可ならん。
 ここに又面白きことは未だ命数の尽きざるものこの処に来り、追ひ返へされて帰らんとする時、己の肉体が埋められ或は焼き尽されて帰るべき処なくさまよひ居るものも少なからず。斯る場合は如何にと云ふに是には種々様々の区別あるなり。斯く語らば世人は不審するならん。何となればこの処に於て監視なし居るミキョウ達が早くその事を知りて、何故もとにかへさざると考ふる故なり。さりながらミキョウ達はこの魂を下界にかへすも、既に肉体は消滅なし居ることは知れど、貴尊達が命令を下す迄は如何にともなし難ければ放棄なし居るにすぎず。貴尊達に対してミキョウ共はそのことを尋ぬるとも、貴尊方はミキョウよりも先に是を知り給ひあるによって、その魂の置処を変へさしめんが為か、或は他の母胎に宿らしめんかのことを断じられて後ミキョウ共に命令を下し給ふと知られたし。故にもし游魂し来るもの帰るべき処なくんば、そのかへすべきところの定まるまでこの処に置きて後ミキョウに命を伝ふるなり。斯る游魂は数限りなくありて其等の処置に対して、種々様々の異なれることあるによって下界の有様は複雑になりて常識にては、到底解決の道を得られざる不可思議の世界を作り居ると知るべし。
 例へば貧者の游魂を富者の家に換えさしめ或は悪人の游魂を善人に換えさしむる等のことあるが為、是が世人の世界にありては悪人として世に爪弾きせられ居るものが、安らかに眠りを得る結果を見て世の中を呪ふ等の疑ひを生ずる如き、又強慾非道の富者が安らかに眠り、又昨日迄の貧者が今日は俄分限者となる如き例は少なからずあらん。是等の多くは悉くとは云ひ難けれど、その大半は游魂の変換によると見るも差支なき程多し。

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