未知日記霊話集千四百五十二回 大霊界 無言詞の働きは空に属するか その7 未知日記に於て気にかかることは早く清浄せよと語りしも此理あるが故なり。気にかかる事の解決が得られざるため、そのものに執着して却って修養修業を妨ぐること多し。慎まざるべからず  教主寛大講義

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の三                        NO136 
心に伝ふる無言詞と魂に伝ふ無言詞の相違   その7                                                            教主寛大 講述



 肉体全身をまなこともなし耳ともなして常住坐臥正しく整へ居らば、見聞の力は次第に増大して見のがし聞きのがすことあらざるなり。さればその方法は如何にせば可ならんか。すべては気分なるべし。一つのものに囚はれず片寄りたる方向にのみ気分を移し居りては、すべてを受理することは難からん。要は気分を養ふにあり。気分とは何か、即ち心なるべし。気分も心なれば是を深く掘り下げて魂に迄及ぼし、すべての気分を魂によりてあらはし居らば従って耳目は明らかとならん。是即ち法なり。むづかしきことにあらず。汝等諸子は常に一つの事に囚はれて、そのものにのみ執着なし居るが故に、他のことの感じはにぶくなるなり。一つの事に囚はれなば、そのものに執着せずすべての方面より拾収して是にあたらば、その一つの事柄の解決は速かに解決することを得るは当然なり。例へば一つの事柄を明らかにせんとせば先づそのものに重点ををき、然して多方面より彼是と観察力を延ばして、その観察力を一つの事柄に結びつけて考へ居らば解決の道は速にならん。
 先にも語りし如く執着は虚に属し、正しき考へは空に属すと語りしは是なり。一つの事に執着せば他は空しくなるによって、ものの解決は得られざるなり。諸子は気にかかる事あらばその事柄にのみ執着して他を空しくするによって、魔に犯さるるが故に病気を併発するなり。空の考へになり居らば全身悉くが、その気にかかることに対して総動員となりてはたらく。故に解決は速となりて病気など併発することはあらざるなり。未知日記に於て気にかかることは早く清浄せよと語りしも此理あるが故なり。気にかかる事の解決が得られざるため、そのものに執着して却って修養修業を妨ぐること多し。慎まざるべからず。

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