未知日記霊話集千四百五十一回 大霊界 無言詞の働きは空に属するか その6 禽獣虫魚は魂の備はり乏しきが故に、智能を他に延ばすことあたはず。唯己に架せられたる自然の分野に従ひて行動なし居るが故に、却って天分を全うすることを得るなり。然るに人間は魂の具備全きが故に、智能の程度は彼是と延び行くに任せて自然に遠ざかり、ために己の個性分野等を認識する事を得ず、ために迷ひを深くして却って横道にふみいることきはめて多し。無言詞を聞く耳、無言詞を見る眼(まなこ)ありながら、聞かんとはせず、又見ることもなさざるが故に見聞の力うとくして、聞きあやまりみのがすこと多し  教主寛大講義


未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の三                        NO135 
心に伝ふる無言詞と魂に伝ふ無言詞の相違   その6                                                  教主寛大 講述


 今や汝等の世界は東に西に或は南北にわき出で居る低気圧が、今後戦争か平和かの無言詞が起りつつあるにてはあらざるか。この無言詞を理解するならば今後の有様は、明瞭に汝等の魂の鏡に映ることは火を見るよりも明らかなり。されど汝等諸子の鏡はくもり居りて、是を映す力あらざるが故にその何れかに迷ふの他なきなり。我等は明らかなる鏡を有す。故に明瞭に映り居るによって今後如何になるかは明らかに感受なし居るなり。なり居るなり。汝等諸子も早く鏡を研ぎすまして是を明瞭ならしむれば如何。
 汝等の世界に天に口なし人をもって云はしむと云ふ教へもあらん。天に口なしとは無言詞を現はし、人を以て云はしむとは有言詞を現はしたるなり。無言詞を有言詞に化せしむれば、聞きたる人は知ることを得れど、耳にせざるものは知ることを得ざるなり。是に反し無言詞を聞く力あらば、有言詞ならずとも感受することを得るによって、有言詞の必要はあらざるなり。汝等諸子は有言詞に囚はれ居るが故に無言詞に耳を傾けざるなり。無言詞に耳を傾け居らば有言詞の必要はあらざるなり。汝等滅後来るべきところは無言詞の世界より、更に進んで大霊界に移さるる順序として、先づ肉体を有する間に無言詞を聞く力を養ひおかば、滅後無言詞界に移さるるとも又大霊界に移さるるとも既に、肉体を有する間よりその準備をなしをかば迷ふことはあらざるなり。此理をよくよく究めおかば可ならん。
 禽獣虫魚は魂の備はり乏しきが故に、智能を他に延ばすことあたはず。唯己に架せられたる自然の分野に従ひて行動なし居るが故に、却って天分を全うすることを得るなり。然るに人間は魂の具備全きが故に、智能の程度は彼是と延び行くに任せて自然に遠ざかり、ために己の個性分野等を認識する事を得ず、ために迷ひを深くして却って横道にふみいることきはめて多し。無言詞を聞く耳、無言詞を見る眼(まなこ)ありながら、聞かんとはせず、又見ることもなさざるが故に見聞の力うとくして、聞きあやまりみのがすこと多し。

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