覚者慈音29   未知日記の自費出版者のおひとりであられる坂井哲子先生について

昔、坂井先生から戴いた揮毫
「善し悪しの境を超えて ものみなを慈しみゆく おみなとぞなれ」
この詞は先生がある日、礼拝中神霊より聞かされた無言詞の中のひとつと聞いています

 この写真は先生が当地に来られた際に私が撮った素人画像です。是を現像し当時の会員達に配布したことを覚えています。今も私の家の神棚近くに飾ってあります。いつもは大概年輩の会員達との四方山噺に終始するのですが、この日は特に未知日記講義と銘うって話をされておられました。冒頭、今貴尊方が此処にご臨席されて居られます。と云われたことが強く印象に残る一日だった。テ-プにとってあるのでじっくり再生して聞くつもりです。特に衛藤慈声先生との出会いの話をされておったように記憶しています。


昔の福井駅のプラットフォームで先生をお見送りの写真です。
後ろの列の中央に立つておられる人がMさん。この人の事は後程お話しさせて頂きます。今この写真の中で今も生きておられる人は僅三人。みんな亡くなってしまった。


前列右側に座っているの僕の母、そしてその左、ひとりおいて僕の妻、更に一番手前は僕の息子、今では四十四才になっています。


写真一番左側にすわっておられる方はこの家の主人で、Mさんのお姉さまです。その隣の夫人は僕の父の妹です。その方が僕に未知日記を読んでみないかと一冊の本をある日持ってきてくれた。書の名前は大霊界でした。最初無理して三十ぺージ程読んでみたが余りの難解さにやむなく放擲、其時は一度本は返却して後日またの再挑戦。今では大霊界だけで十七回も読んだ。それが僕との未知日記との出会いだった。それ以降、東京の松尾さんから本を全巻取り寄せ、今に至っている。そしてこの叔母には深く感謝している。学生時代から読み集めた本もかなりあったのですが、この書を知ることによって多くを処分してしまいました。でももし災害に遭遇するようなことがあればこの一連の書籍だけは真っ先に運び出すことでしょう。それほど僕にとっては大事なものなのです。外観は既にボロボロになっていますがそれだけ愛着が籠っています。


 私の拙いブログも今日で19日目、アクセス数もようやく1000を超えた。(現在はアクセスは二十数万)
このブログを見た世間の人は私のことを「一風変わった爺さん」として見ているに違いない。そんな些末なことなどはどうでもいい。そんなことよりここに掲載している貴尊方の言葉が人間による言葉なのか、はたして天使の言葉なのか、その真贋を自分自身の目で正確に判断できることがより重要だ。あのイエスでさえ母親のマリアから「もうお前、こんなバカなことはよしてお呉よ」とまで云われ疎んぜられたのだから。


 私が師と仰ぐ、坂井哲子先生から仄聞したところによると、この十二冊の未知日記で最初に世に出たのは三世と四世論だ。その時は本の形すらとっておらず、衛藤慈声先生が慈音師より指し示された言葉を書きとどめたガリ版による印刷物だった。私もその一部をもっているがとても読みにくいものだ。
(坂井哲子といわれても誰も知るはずもない。ネットでほんの数行だけでてくるだけだ。この女性は私の母の師でもあり、同時にまた私の師でもあった。強い霊能の持ち主だ)
衛藤慈声先生と坂井先生たちが当時お金を出し合い未知日記の自己出版を行ったそうだ。その縁でもって私もこの書に触れることができた。然し本は出来上がったものの買う人もなくなかなか売れない。そのため先生達は神田の古本店に一部預けたことを懐かしそうに昔を振り返って仰った。今もその声が耳朶に残る。


母が亡くなる数日前に私は母に聞いた。
「おっかぁさん、あちらの世界で誰に一番会いたいか?」と聞く、すると母は云った。「坂井先生」とか細く答えた。
亡き夫よりも、自分の母よりも信仰を導いてくれた師の名前を挙げた。よく親子は一世、夫婦は二世、人生の師にあたる人を三世の関係と呼ぶ。三世とは過去、現在、未来を示し、四世とは来世の意。それは魂魄霊の繋がりを示す。
まさしく、むべなるかな......
どうか先生、亡き母をお導きくださいますよう。


  その先生は戦前から毎年私の町に来られておられました。
来られると一週間くらい当地に滞在され、いろいろ会員の方にお話をされたものでした。94歳で亡くなられたのですが、白髪で、声もとおりとても上品なお方でした。
母はいつも、若いときはそれはそれはホントにお綺麗であられたと、口癖のように云っておりました。
ご主人は大学教授であって、早くに他界され、その後、信仰の道に精進された方です。母は20代の頃から、その人と接触があったのです。ですからおよそ50年余りも懇意にさせて頂いたわけです。その方は日本神道を信仰されておられました。
その霊力たるものは本当に凄いものがあつた。
先生が初めての土地に行くのにタクシーに乗り、運転手にそこを右、そして次の四つ角を左と指図し、とうとう最終目的地に着いてしまうわけですからね。運転手も自分の行ったことのない土地へ行くわけですから、呆気にとられたそうです。
私の母方の祖先は石川県小松市界隈の出身だったのです。そこに当然墓地があって、その墓を区画整理のため撤去することになりました。
母は坂井先生に相談しました。「こちらに新たな墓を建てたいのですが、後の処置をどのようにしたらよいか教えて欲しい・・・・」と
先生は瞬時統一状態に入られ、その墓に祀られる御霊をすべていまからこちらに移す。その数は16柱であると仰いました。母は家に帰り、祖先の系図などを調べ上たところ、その数はまさしく16柱でした。そのほかいろいろな奇跡を私どもだけでなく、会員の皆に見せられました。
私も母に連れられ、毎年その先生の話を聞いておりました。聞くだけでなく、テープにもとって何巻も保管してあります。ビデオにも録画して会員に分けたこともありました。
 その先生が昭和35年頃に、先程の慈音さんの弟子である、衛藤慈声さんと繋がりをもたれ、幾人かと共同で未知日記を自費出版されたわけです。
この衛藤慈声さんも当然高い霊能をもっておられたわけで、霊能力者同士が自然と交わりをもたれたわけだと思います。
その機縁でもって、いま私どもが未知日記を読ませていただくことになったわけです。
先生は私によく云つたものです。
「あなた、未知日記ばかり読んで、決して頭でっかちの人間になつてはいけませんよ。何よりも大事なことは行法なのですよ、そして信仰をより深くすることですよ・・・・」といつも云っておられました。
その会もいつしか潰えてしまい、いまはもうあとかたもありません。なにしろ母親と同じような老人達の集まりでしたから。先生の最期には私も東京に行き、お別れをいたしました。
この方は私の尊敬する最後の師となられた方です。
先生は未知日記の書と出会われて以後、人間の持つ霊能などは本当につまらないものだと考え、自分の持つ霊能をすべて封印されました。本来、あの書はキリスト、釈迦、或いは古来からの聖賢と呼ばれる人々が読んでこそ初めて真に理解される書であると考えます。でも私たち凡愚が読むことによっても、それぞれの魂の浄化に役立つことができます。どうかみなさんも読み続けていってください。あの文語体は初め慣れるまではちょつと厄介で難渋しそうだと思いますが、慣れてくると次第にとけ込んでいけるはずです。また文意が不明の箇所があったとしても、いまは肉の身の私が理解できなくとも、理解している魂があると思ってどうか読み続けていってください。私は今生生を終えたなら来世もこの未知日記と縁のある家に生まれたいと心底思っています。
坂井先生はこんなことも云っていた。
「いままで、みなさんが仰る奇跡的なるものは、人通力の一種なのです。でも 私が未知日記という尊い御本に接してからは、もうバカらしくなつてそんな ちっぽけな奇跡を行うことは止めました。私もこれから頑張るから、皆さんも頑張ってね。」と
あっ、そうそう一人大事なお方を忘れておりました。その方の名前を松村さんとしてお話しします。その男性は私より三〇位年上で聾唖者で両耳は全々聞こえず、おまけに言葉も話せない唖の方でした。然し頭脳は明晰で素晴らしい詩とか短歌を書いて発表されておられました。そもそも坂井先生が当地に来られるようになったのはその松村さんの父親が先生をお招きしたことから始まっています。彼と話する方法は自分の掌に指で文字を書くとすぐに理解され、ウンウンと首で返事をされます。それどごろか背後からその人の背中にさっさと普通に文字を書き文章にしても正確に理解されたとのには本当に驚かされました。それに美しい水彩画をよく描いておられました。その松村さんが仮に耳も聞こえ、声を発声されたなら全く違う人生を歩まれたろうと思います。でもその障碍があったがためにこの未知日記と云う大事な本の出会いもあったのでしょう。その方は会員の中で誰よりも深く未知日記をお読みになって居られました。いわば坂井先生の一番弟子でした。その方には生前よく私も指導して戴いたことを覚えています。特に白光会の五井昌久を推奨されました。坂井先生と五井昌久との接点も当時あったようです。
嗚呼、坂井先生がおられたからこそ私のようなものでもこの未知日記の書を読めるようになった。この御恩は決して忘れてはいけない。本当に先生ありがとうございました。
先生から昔戴いた祈りの言葉の栞を持っている。それをいまここに残しておきたいと思う。きっと先生は天界で喜んでくだされるだろう。



神拝の詞


清めの詞(祓詞に代へて)
静けき時を御前にささげまつりて、日々に賜はる深きめぐみを謝し奉る。
禊(みそぎ)なすことを識るも霊を清むることをしらず、うかうかと過ごし来にける此の身、いま御前に平伏し願(ね)ぎまつるなり。
初めに神、天地(あまつち)を造り給ひ、光と萬(よろず)の物を賜ふも知らで、愚痴と気儘は言はずもがな、罪や穢れに埋もれし者をも捨てまさで、育み賜はりし忝なさ。
神よ許させ給へ、朝(あした)に祈り善きことを為さで、願はざる悪に捉はれ夕(ゆうべ)に詫びまつる愚かさ、今悔ひ改めて清く正しく仕え奉る。此の身を護り給へる霊(たま)よ、我と共に在りて神の霊言(たまごと)に應(こた)へさせ給へ。
吾等、心行一致もて神旨(みむね)を拝したてまつるなり。


萬の物を神に享け、 示現示教(じげんじきょう)を旨として
神の證(あか)しをなすべきに、為さで神心(みこころ)痛むなり。
良き範(かた)とこそ成るべきも、何時しか忘れ過ごし来ぬ。
己が心を本(もと)として、他人(ひと)の栄達嫉(そね)みては
智慧と力のあらぬ身を、あるかの如く粧(よそ)ひきぬ
不平不満の生活(たつき)ごと、寝起きに小言重ねつつ
私欲の為の争ひや、労を厭ひてかげ日なた
他人(ひと)の悪口蔭口と、飽かぬ貪り数しれず
人の踏むべき道をさへ、踏まで来にける愚(おろか)しさ
縋り求めしもの皆や、救ひの聲も顧みず
神を神とも思はざる、心行ひ憂(う)たてさを
今悔ひ更に改めて、朋友同胞(ともはらから)と扶け合ひ
困苦の重荷背おひてぞ、為すべき行(わざ)に務(いそし)まむ
任務(つとめ)を果し欣(よろこび)て神に、帰へらむ道をふみ
生命(いき)ある限り神仕へ、死しては霊(たま)の群れの友
尊き神の御議(みはか)りに、生(あ)れたる幸(さち)も思はずて
日毎夜毎に愚痴多く、兎角(とかく)我身を先にたて
不知不識(しらずしらず)に犯し来し、罪や穢れを赦しませ
弛む心の出でもせば、笞(しもと)を加へたまへかし
みおやの神に應ふべき、力を常に涵養(やしな)ひて

朝(あした)に享けし身を謝しぬ、夕(ゆうべ)に祈り又も謝す
信もて神を呼びまつる、様を真実(まこと)とみそなはせ
彌尊(いやとう)とやの神ごとの、御業(みわざ)に仕へ奉る
嗚呼神光(みひかり)に神力(みちから)に、導き給へまもりませ
生み賜はりし賤(しず)の子に、仕へ果させ給へかし


(神拝の終りに称ふる詞)


信燃ゆるところ、心行(しんぎょう)花と咲き
自づ世をうるほさん

一喝(いっかつ)の息吹、萬霊の救ひなれば
吾等欣(よろこ)びて、之を行はん 


ここで未知日記講義の概要を説明します。


一巻から四巻まで未知日記として一冊に纏められている。その内容は以下の通り
一. 自在論            36ペ-ジ   セイキョウ貴尊講述
二. 行法             23ペ-ジ   テッシン貴尊講述
三. 念力集   暗の巻      12ペ-ジ   セイキョウ貴尊講述 
    〃    光の巻      12ペ-ジ   テッシン貴尊講述
    〃    喜悦の巻      2ペ-ジ   ミキョウ貴尊講述 
    〃    安楽の巻      5ペ-ジ テッシン貴尊とセイキョウ貴尊講述
    〃    心の巻      43ペ-ジ        セイキョウ貴尊講述
    〃    霊の巻                   セイキョウ貴尊講述  
講師の方々はセィキョウ貴尊、テッシン貴尊、ミキョウ貴尊で総ペ-ジ数は162ペ-ジ
  
 感応論   第五巻        160ペ-ジ  テッシン貴尊講述


 光明論   第六巻 上巻  光明論 51ペ-ジ  教主寛大 セイキョウ貴尊講述               明鏡篇 その1   55ペ-ジ  テッシン貴尊講述
                〃  その2.3 55ペ-ジ 教主.テッシン貴尊                〃  その4   47ペ-ジ 教主寛大
                〃  その5   52ペ-ジ  〃    


 光明論   第六巻 下巻  悟道篇 上巻    51ペ-ジ セイキョウ貴尊講述
                〃  下巻    51ペ-ジ     〃
               大悟篇 上巻    57ペ-ジ テッシン貴尊講述
                〃  下巻    53ペ-ジ    〃
               完結篇       52ペ-ジ 教主寛大講述


テッシン講録 第七巻     一の巻       62ペ-ジ   テッシン貴尊講述
               二の巻      58ペ-ジ セイキョウ貴尊講述                三の巻       58ペ-ジ ミキョウ貴尊講述
               四の巻       50ペ-ジ    〃


三世と四世論 第八巻     過去の巻      57ペ-ジ セイキョウ貴尊講述               現在の巻      59ペ-ジ ミキョウ貴尊講述
               未来の巻      56ペ-ジ セイキョウ貴尊講述
               来世の巻      58ペ-ジ     〃


因果論    第九巻  人身篇 その1      327ペ-ジ  ミキョウ貴尊講述
                〃 その2                〃
            心霊篇 その1                〃
             〃  その2                〃


帰途案内記  第十巻  大序の巻         304ペ-ジセイキョウ貴尊講述
            転界の巻                   〃


絶対界    第十一巻 絶対界 その1      284ペ-ジ テッシン貴尊講述
             〃  その2                〃
             〃  その3                〃


大霊界    第十二巻 大霊界 その1      388ペ-ジ    教主寛大講述
             〃  その2                〃
             〃  その3                〃
             〃  その4                〃
             〃  その5                〃


付録として行法秘伝



こだま会日誌                   431ペ-ジ 円海大師講述


付録としての行法秘伝は門外不出故、どなたがお持ちかわかりません

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