未知日記霊話集 第千八十四回 光明論 下巻 巻の八 肉体滅後の修行は却て困難となるなり。我、斯く語らば汝等は又迷ふならん。心霊雑話感応論等を再読してこの理由を考察すべし。されば肉体を地上に置きし神の思し召に頷かるるならん テツシン貴尊講義


未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の八 
教主講、テッシン貴尊解説
大悟篇  上
第一章 チッ の 門
何時もにこにこの曲を


               テッシン貴尊 講述
              

 汝等は長き浮世に短き生命、くよくよ暮すも一生娯しく暮すも亦一生、同じ暮すならば娯しく暮さんと云ひ居りて不愉快に日を送り居るにあらずや。汝等の言葉は表面に現るる一時的音楽にして、曲終らば何等の印象をも残さざるなり。斯る曲は空往く雲の如く風のまにまに何処にか飛散す。其は苦心せぬ即席作曲なればなり。されば大悟せんとせばよく繰り返へし練り鍛え、鍛えに鍛えたる銘刀の如く或は明鏡の如く照りあへるにあらざれば、心底に迄到達して明鏡に映すこと難かるべし。苦心に苦心を重ねたる作曲にあらざれば永遠迄残存せず。又斯る名曲を用いずば神に通ぜず、神に通ぜずば至神帰神は得られざるなり。暇あらばにこにこの曲を演奏してむらがる雲を吹き払ひて、明朗なる太陽の恩恵に浴してすがすがしき気分を味ふべし。
 汝等此門に入りてこの様を見て早く大悟したしとは思はざるか。肉体を有する間に帰神覚者とならざれば肉体を離れて後の修行は、一層困難なることに思ひを致すべし。此理由は肉体には魂魄との間をつなぐ心意あれども、肉体消滅せば細胞は分解して心意の必要なきに至る。故に心意は肉体と共に消滅分解して細胞に和す結果、残存するは魂魄のみとなるによって、肉体滅後の修行は却て困難となるなり。我、斯く語らば汝等は又迷ふならん。心霊雑話感応論等を再読してこの理由を考察すべし。されば肉体を地上に置きし神の思し召に頷かるるならん。迷はざる魂魄を造らんがため肉体を必要として設け給ひしと理解せば、肉体の取り扱ひは大切に擁護して育てざるべからず。至神者覚者たらんと欲せば、肉体を肉体を有する間ならさせるべからずと云ひし理由は是によって理解認識なしたるならん。汝等魂魄を無視して肉体にのみ執着拘泥しあるはセイキョウが教へし、米を作らず藁を作るに等し。肉体を大切にせよとは、米を作らんがために稲を育てよと勧むるなり。

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