未知日記霊話集 第千七十回 光明論 下巻 巻の七 六部巡礼など念仏なして廻国するも守護霊に対面せんとの法に合ふと知るべし。文字を知らずとも短き経文ならば誰も唱へ得らるべし。是を霊に対面なし得る尊き呪文と信じて声高らかに唱ふるによって精神統一は完全に行はれここに初めて霊との対面をなすことを得たるなり セイキョウ貴尊講義


未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の七 
教主講、セイキョウ貴尊解説
悟道篇  下
霊に合するには何か特殊の方法ありや



                セイキョウ貴尊 講述
               

 其は別として何等の心構へも無く又読むべきものに重点をおきての読書は、唯精神修養の肥料となるのみにて霊を誘導する方法とは其意味全く異なるに依て何等のききめあらざるなり。我の語る読書の法とは読書に重点をおくにあらずして霊に重きをおくなり。換言すれば霊を喚び出す策略とも見らるるなり。六部巡礼など念仏なして廻国するも守護霊に対面せんとの法に合ふと知るべし。文字を知らずとも短き経文ならば誰も唱へ得らるべし。是を霊に対面なし得る尊き呪文と信じて声高らかに唱ふるによって精神統一は完全に行はれここに初めて霊との対面をなすことを得たるなり。我の教ゆる読書の法とは所謂精神統一の一法にして行ふなればその心構へにて練磨すべし。故に書物の如何を問はず己は霊に対して読みあぐるは我の任務なりと心得て慎んで朗読せば是に依て正しき頭腹一体の法は成就なすは疑ひを入るる余地なかるべし。断食法及び読書法の詳細は慈音が既に体験なしたる事柄なれば彼について教へを受くべし。多くの人の中には如何なる法を学ぶとも統一をなすを得ざる人あり。是等の人は自力誘導をなす能はざるるにより、他力をたのまざれば目的は達し難し。汝等は是等の人の為に他力誘導法を会得しおきて己目的を達しなば、斯る人に其法を施して共に道を歩ましむべし。この法を行ふには術者被術者間相互がすべての見解を超越して相信じあはざるべからず。相互に軽んじ軽ぜらるるありては目的は達し難し。一方が彼を如何にかして目的を達せしめんと計るも被術者が気乗薄ければ成就は至難なり。所謂棒押しをなか如く相方押さるれば押し返へす底の熱心にて行ふべし。然る時は必ず成就するなり。その方法は相方対座して共に合掌して文書の何たるを問はず、術者より被術者に対して一句々々口うつしにて成べく声を明瞭にして伝ふるなり。恰もこだまする如く術者が汝と云へば被術者も汝と云へばよし。仏教の十念を授くると同様なりと知るべし。此法を一回十五分より始まりて日を経る毎に少しづつ長くして三四十分程度に至らば可なり。此法を行ふについて術者は必ず自ら統一をなし居るを条件とするは云ふ迄もなし。是に対して被術者は術者の云ふ言葉を一句々々口うつしにまねるのみにて其文意を考へたり、或は其文章を記憶せんなどとの挙に出でざるよう、唯心を空虚にして声に応じてこだまの如く発音なし居れば其にて目的は達せられるなり。要するに目的は精神統一にありて読書に何等の関係なく、是によって雑念妄念を奪ひ取る方法なれば其心して是を施し、施さるる人は熱心に読むと云へるに心を集中して行ずべし。以上述べたる
断食法及び読書法又他力読書法の三法を総括して理論を述ぶる事とせん。

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