未知日記霊話集 第千十四回 光明論 下巻 巻の六 垢づきたる衣を直ちに洗へば早く汚れを取り除くことを得れども、長く捨てをかば容易に是を脱落せしむる事は難かるべし。心の汚れも同様にして長時にわたって蓄へをかば脱落は難かるべし セイキョウ貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の六 
教主講、セイキョウ貴尊解説
悟道篇  上
五味は如何にせば整へ得らるか


               セイキョウ貴尊 講述
                
                   216番


 先づ心の洗濯法を研究せざるべからず。心につきたる汚点のシミ垢を清除すべき方法を工夫なさざるべからず。汝等にも経験あらん。其は垢づきたる衣を直ちに洗へば早く汚れを取り除くことを得れども、長く捨てをかば容易に是を脱落せしむる事は難かるべし。心の汚れも同様にして長時にわたって蓄へをかば脱落は難かるべし。故に垢づきたらば直ちに洗ひ浄めざるべからず。然せば落脱は容易なるべし。その洗濯法は即ち悔ひ改め懺悔することなるべし。然りと雖も此悔悟懺悔によりてすら容易に清除せざる罪もあらん。されども方法とは是を措いて他にはなからん。兎に角誤ちを犯さざらんことに留意して常に我身を省みて汚れは速かに悔悟懺悔の洗濯を用いて心の清らかならんことをこそ望ましけれ。
とにかく五味を整ふるには心を清浄ならしめざるべからず。心を清めて然る後融和を計りて完全に宿望を達成す。心を清くするは分解法に合へばなり。汝等今日迄修養なし来りたる書籍には有益のもの数多くありて、其がために有益なる書籍が閉ぢこめられありて、是を探し求めんとなすには容易に見出し難からん。故に是を一度大改革なして整頓せざるべからず。この整頓の為には一度全部を開放せざるべからず。是即ち破壊の法なり。然して有害無益の書とを分解して一方は焼却して、一方は完全に整頓して何時如何なる場合にも容易に引き出し得るよう目次をつけをくべし。是即ち融和の方法に合ふなり。然して今後の有益書籍を求むるとも充分取り入るる底の余裕を残してここに数々の修養書を購入すべし。是組織の法に合ふなり。即ち五味一体ならしむる法とは四線の法則によらざるべからず。有害なる書籍とは煩悩なるべし。煩悩を焼き捨るとは如何にせば可ならんか。又焼き捨るか、水に流すとも、又は一括して参考資料として保存するも其は汝等の意志に任せん。されど有益なる書籍と共になして捜索に困難ならしめ、有益書と混合して従来の儘にて保存するは宜しからず。汝等の修養は有害無益の事柄多きは何故ぞと云ふに、其は心意の智慧のみ磨かんとなすによって魂魄の智慧は磨かれず、従って心意の肉体本位なれば有益なる魂魄の修養と混同して是々非々の区分を明白ならしむるに至らざるによってなり。ここに一例を上ぐれば汝等の修養修行は恰も多弁鳥の道話に類するなり。汝等の中には此道話を知らざる者もあらん。其者の為に語るべし。

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