覚者慈音15    未知日記の講師の方々    衛藤慈声

未知日記の講師であられる天使方々について


円海大師、泰岳大師、この名前はこの二方が地球に在世されておられた時、(江戸時代)のお名前。現在はヂショウ.サンキョウ.インショウ.ミキョウ貴尊、そして今は
コーセイ.ミキョウ貴尊と呼ばれております。
それに、コーケン.ムィ.リョウジャ.セイキョウ貴尊。
テッシン貴尊、
教主寛大


この四人の神霊の方々がこの書、未知日記の執筆者なのです。
もう既に、円海大師と泰岳大師のことは説明されておりますので、セイキョウ貴尊とテッシン貴尊、そして教主のことについて衛藤慈声先生の書かれたものがありますのでそれを転用させていただきます。


  リョウジャ.セイキョウ貴尊


慈音の母の願ひを容れて,仏教信者で盲目の慈音を救ひ導かれたのはリョウジャ.セイキョウ貴尊がまだインショウ.ミキョウ貴尊の座に居られた頃のことである。
現在貴尊は四流界の司配監督の任にあたられ,其の任務も今は終はりに近づいて居られる由である。註(昭和三八年)
日本人として地上に生存された当時について,貴尊は「我,日本に在りし頃,神を冒涜する輩はあらざりしを思へばうたた今昔の感に堪えざるなり」と
仰せられて居るところから推察して貴尊は日本古代,其れも相当古い時代に生存されていたと私は拝察するのである。其れは外来思想の未だ渡来浸透せぬ即ち,支那文学や儒教,仏教の入って来ぬ時代,純粋に建国当初の信仰理想を日本民族が保持していた時代に生活して居られたのではあるまいか。
未知日記の説く処によれば日本は当時,世界の智者達が地上の各地より参集して,日本の土着の智者達と計り,人間生活のモデル地区として先天の易理論,即ち大自然の法則をものにたとえた自然宗教を骨子として建国した国である。故に外来物の混入せぬ正しい信念を持って大自然を拝した時代であろう。慈音は霊的信仰が未だ確立せず,ともすれば色々と疑念を除去しかねた頃,貴尊に願ひ在世時の姿を見せて貰ったと私に語られた。その時の貴尊の姿は「所謂神代時代と云はれた時代の服装に似ていたと云はれた。又ご自身としては今ならあんな莫迦な真似はせなんだのだが」ともつけ加へられた。
貴尊自らは「我等は世人の世界より度脱して漸く一人前の人間となりたる故に世人の世界を救へよと命ぜられたる程度迄進みたるによって,此の事柄を世人に知らしめんとなし居るにすぎず。世人も人なり。我も人なり。我は神にあらずと云ひしは是なり。我等は正しき人として引き上げられたるにすぎざるなり」と仰せられて居る。即ち,人として出生しながら大自然によって賦与されて居る無限の可能性を追求して完成することの不可能でないこと
を指摘された言葉として解すべきではあるまいか。


     教主とテッシン貴尊


未知日記には人間が完全に成長して遂に男女の性別を脱して住する一流界,神界等についての説明は全くと云ひたい程省略されて居る。是は地球人の如き成長途上にありて人智即ち相対智のみ使用して魂智(中智)を充分に使用できない人種に取っては消化不良即ち,誤解を避けるための必要からであろう。小学生に大学生の講義を聴かす愚を避けられた為であると思う。従って貴尊方の任務についても,円海大師や泰岳大師の如くではなく誠に乏しく空想の素材にもならない程乏しいのである。
そうした状況下にあって,教主は全宇宙一切衆生救済の指導の任にあたって居られるのである。慈音老師が如意界に入り,拝聴した講義は教主直々の講義であった。秘伝の修行にあたっては教主直々の指導であった。故に何も知らないとは云へなかった。然るに彼は其体験を軽々しく口にしなかった。否、完全に口をつぐんで居られた。そは地上の言葉,表現法では及ばないからであると説明された。故に私<慈声>にはすみやかに行じ,自ら体験する日の近からん事をのみ奨励された。又,老師は現在地上のものに例へて語ることは人智のあやまりから将来の禍根を残す結果となる事を恐れられたのでもあった。
私にはさもありなんと無条件に承認出来るのだった。
テッシン貴尊についても殆ど何の記述もない。二流界の下部にお生れになり,現在は一流界監督の任にあたって居るとだけである。貴尊は既に性別を超えた永遠の存在であられると思う。


未知日記には教主曰く
「されば,テッシン,セイキョウは如何なる者に化せられ居るやと諸子は聞きたく思ふならん。セイキョウは四流界を支配し,今はもはやその任務を終はらんとなし居る程度まで進み居るなり。

テッシンは最早一流界の支配者にして大霊界と一流界を往復なし居れど住居は未だ有し居らざるなり。されど,ミキョウはと云うにミキョウは無言詞界を終へて,漸く大霊界の下部に進まんとなしおる程度と知らば可ならん。故にミキョウは各流界を支配する程度には進み居らざるなり。

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