未知日記   第五巻  感応論  感応の原理  テツシン貴尊講義

未知日記第五巻  感応論   感応の原理 


 是よりは真の結論とも云ふべき感応の原理について語るべし。今迄の論説は唯感応すると云ふにすぎずして、真の感応の起り来る理論とは意味に於いても亦、原理に於ても趣を異にし居りて横道を歩める感ありしなり。
 先づ全宇宙の中心をなす光明界より発したる動気は、不動気を通過するによって不動気は動気を作る故に、動不動に休止なき事は行法に述べたる如くなるが、是に依て光波気波は動揺して太陽を作り、太陽は放射放散して更に太陽系宇宙を作り出だせり。然して更に廻転動揺導交によりて、すべての世界或は星などを現はすに至り、汝等が地球も生れ動植物、或は有機物無機物も悉く作られたるなり。故にそのすべては滅しては変じ、変じては組織され、組織されては又滅して変化する事なし。是即ち感応の原理による。大凡動と云ひ、又静と云ふもみなこの如く感ずるが故に、動ずるは当然にして静止すれば感ずる事も亦あるべからず。さればすべて変化さるるものには、感応導交ある事は理なり。されば感応は循環性にして出でてはかへり、返りては出づるなり。感応あるによって人智は進歩発揚して神に返る。即ち神に通じて全きを得る力となるなり。先に説きたる子を負へる母の例に見る如く、母の思ひは子に感じて変化されて母に至り、母の思ひは組織されて子に感じてその智慧日増しに増加し行くなり。我、脱穀は何処に行くと質問したり。汝等には其意味不明なりしならん。今も語りし如く感応は循環性なるによって、脱穀は又変化して更に次より次へと歩みを運びて一歩々々光明の世界に運ばるると、或は逆に暗黒の世界に落ち行くとの区分となるなり。されば脱穀となりたる時の一歩は大切にして明か暗かの境に立つ。明に感応せしむべきか。暗に感応せしむべきかは汝等が修養の一点に帰すべし。感応は動なり。動とは空なり。
すべて宇宙も亦空なり。空は神の力ならん。されば感応とは空源力によりて現はるる現象と云ふも然るべきなり。空源力を知るは汝が親ならずや。然りとせば感応は汝等の親に帰せしめて可なるべし。

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