未知日記   第五巻   感応論   境遇の感応  テツシン貴尊講義


未知日記  第五巻  感応論    境遇の感応    テツシン貴尊講義    2021.02.12
 


 人は境遇によって感応を異にするは皆よく経験する処なり。境遇による感応あるに依て利損も生ずる事多し。我智慧の及ばざる時、いささか感応が大なる利益となる事もあり。是と反対になることもありて損失を招くこともあるなり。是等の多くには迷信も伴ひ来るは是非もなき事ながら心してまぬがるる道を求むべし。学者が林檎の落ちる感じて引力を験したりと云ふも境遇に順応しある時、思ひがけぬ感応ありて、成功を見ると云ふためしは僅少ならず。是を深く研究せば境遇感応には、一種不可思議の象あるなり。是何によるかは今迄語りし我の説明によりて汝等もさとり得たらん。拍子木の音を聞きて下駄屋は、げたげたと鳴ると云ひ、靴屋はクックッと鳴ると云ひ、相撲取りは勝て勝てと聞ゆると云へる笑話もあるにあらずや。此感応ありて向上発達の道も開かるれど、反対とならば逆転する恐れもあるべし。或武士富士の山を呑みたる夢を見て喜び居たるに何ぞ計らん殿より切腹を命ぜられたるに家人は易者に訊けば、「富士の山なぞを呑みなば、腹を裂くは当然なり」と云ひたりとの滑稽談もあるならずや。誤解感応とも云ふべきか。呵々

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