未知日記講話集   こだま会日誌  百三回  十一月八日  円海貴尊講義講義

十一月 八日


今日、厳戒の辞の最後にファ、フンの二句を称へる様お許しあり。
欽情、松尾、伊東若夫人、江橋、及び坂本の五名。


今日は久しぶりに皆と座を交へて話をする。休みの間に皆は逆戻りの方が多い。
進んでいない。このままにして置くと始めの所に転落してしまうから又そろそろ始める事にする。教主様も非常に憂へて居られる。
みちびきの中でいつも皆の事を言って居られる。勝手気ままな行動を取って居ては、教主始め講師方に反抗した様な結果になってはいけない。
宗教者はからっぽな事をからっぽに教へて居る。之では正しい信仰を得られるはずがない。
人は皆万人異なる。神は之を知り、その人それぞれに適当の分野を与へ給う。皆それぞれ分度に応じて職を与へらる。之を自然天職と言う。
人を羨んでもその通りにはなかなかなれるものでない。
自分の使命、個性、天職を知らない人が多い。
先ず自分にはどう言ふ天職が与へられて居るかを知る事。
之には大自然に順応して明らめを得る事。
大自然に順応して自分の位置がどの辺在るかを知って、その天職の道を正しくふめばよい。
一時的享楽ばかりを追って大自然に反し、世間ばかりを羨んで居るから一家心中と言う様な事になる。
それで皆に尺度計を大切にせよと言った。之は自分の個性、分度を測定するものである。一分計,五分計、一寸計。一分計は心。五分計はたましひ。一寸計は霊。
人と人との交はりは心の交はりせねばらぬ人もある。又、
正しい道を歩む人とか信仰ある人にはたましひの交はりをする。又それ以上の徳者、すでに完成された人には霊の交はりをする。己に信仰があるから言って、五分計で普通の人と付き合って居ると衝突が起る。又魂の交はりをすべき人に心の交はりをしていては受付られない。故に皆は霊の交はりが出来る様にならねばならぬ。そうすれば霊の人には霊の、魂の人には魂の、心の人には心の交はりが出来る様になる。
あの人はきらいだと言ふ、付き合いにくいと言ふのは心の交はり。
その人の程度を計るから交はりにくい事はない。
慈音が平易に話さねばわからないと言うが、私は出来るだけ平易に話して居る。
皆は宗教心も科学心も少ないから、私の平易な話がわからない。


男女同権とは、男女それぞれのつとめを全うすればそれで男女同権。
女には子供を育てると言う大きな役目あり。之は重大任務。
女の仕事を男がするのはそれだけ男のつとめを欠く道理。
男が洗濯、台所等する様な男女同権は、程度低くして不幸せな夫婦。女は男より高い教養を身につけて次の国民を育てねばならぬ。


皆の肉体には医者が居る。之は慈音も心づかなかった。
病は医者にかかれ言う。
皆の肉体には医者も、大工も、左官も居る。外科医も婦人科医もすべての医者あり。之をその医者にまかせないで加持祈祷してこわす事あり。
外の医者も大事だが、もし医者の居ない山中で病気した時はどうするか。
之をなほす備はりを大自然は備へてくれて居る。だから病は医者にかかれと言う。その医者を呼びだしてそれにかかれ。
外の医者は誤診する事あり。けれども皆の肉体に宿る医者は誤診なし。
指を一寸切ってもさっと血が出て来て膜をつくり治療する。
肉体の中の薬剤師が食事の消化もして居る。然し食料は外より取る如く、外の医者も必要。之は今日の皆への贈り物。

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