未知日記講話集   こだま会日誌  九十九回    五月十七日

泰岳貴尊講義


円海が先に言った様に、人間は化物。
わけても女と役者は化物。
皆はたしなみたしたみと言ふ。
尼さんが卵で頭をみがく。
我々の目から見る時は化物ばかりだ。
身体を清潔にするのと、化粧と・・・・。
之は何の為にするのか。
美しく見せようと肉体ばかりに重点を置いて、心は皆きたない。
肉体を美しくする丈心を美しくせよ。
美しく化粧して美服を纏っても之は化物。生地を隠して居るからだ。
肉体ばかり飾り立てて心をお留守にするから女人成仏なりがたしと言ふ。
肉体の化粧をするひまに心の洗濯をしたらよい。
自然の美しさがあるはずだ。心と釣り合いのとれた心のきれいさ丈のうつくしさをはかる。
心のきたなさを隠す様な卑劣な方法はやめよ。
伝統的習慣で女は弱いと言ふ。然し母は強い。
母とは何か、女とは何か。女は肉体。母はたましひ。
母の涙は極悪人を正道に立ち帰らせる程の力あり。
女はその弱い身体を涙で補ふ。男も涙あり。
たましひから送って来る一種の涙は大きな力あり。
之でたましひと心の区別がわかったはずだ。
之に又霊の力が加わって来るに従って、たましひの光彩はますます強くなる。
゛女の方は先ず゛心と肉体とがいつも平均して居る様に努めてください。
心の美しい人の肉体はうつくしい。きつねから化物だと言はれない様にしてください。
別段さぐってさがさずとも、心さへきれいにして居ればたましひはわかって来る。
(質問に対して)
心さへきれいなら、それに伴ってきれいになって行くはず。
上着より肌着がきたない。
人の前に出てきたないと思はせない様にする。
それ丈のうす化粧。分相応。肉体から心を美しくすることは不可能。
心から肉体を美しくする事。

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