未知日記講話集  こだま会講演日記  第十回  円海翁講義


   こだま会講演日記
             昭和二十四年一月十六日    円海大師講義
                                 筆記 坂本通博


 信仰と念力から法力が生れて来る。
 法力は世の中を向上せしめて次第次第に正しく導く、これが一つの法力、この方法が目的
 すべて世の中を発達せしむるは法にある。
 法に依って又信力念力は育つ。
 信力念力法力は不可分でこの三者がそなはって初めて通力が出  来る。
 これは自由自在の力となる。
 日本の神道のなりたちは他の宗教とは異ふ。現在の神官はそれを知らず、唯かんながらの道だとして自然的に出来て居ると考へる、これはあやまり。 


 日本の神道を樹立した古代人は易にあかるい人達であった。
 独化の神、親もない所から自然に生れ出でたもの、これは易学で言ふ三体の法。
 この三尊から生まれた八尊これ即ち八卦。伊弉諾尊
 両儀   国さつちの命
      豊国の命  国とこたち、 大極


 自在論の四線(四旋)の法則のうち、おもてが偶成の神。


 天代七人 地人五代 八百よろずはそれから別れて皆それぞれに個性をもった力。
 之等の事は立派な易学である。
 四撰の法則(数学の四則)
 之は法をこしらえるもの
 この前に三体あり。
 八卦では易の表面だけ、之は平面数学、故にあやまち多し。
 易は物の不確定を確定する法、即ちXYZの不知数を整数に明らむる法である。即ち法はここにある。
 物あきらかならねば法にあらず。
 順序は四線の法則に従はねば正しい答えは出ない。
 肉眼で見えないものを発見するには四線の法則によらねばならぬ。
 法が正しく行かないから世の中がうまく行かない。
 「神の法則にあやまちなし」
 良薬も量をすごせばあやまちをなす。「人、法をまぐ」
 人間の智慧は何に依って発達するか。
 人間の智慧が発達して心をつくり(この心も無形)
 この無形が肉体に宿って居て更に人間の声姿動作などに表われて来る。
 それは何の力かと言えばそれは電子原子の力と言うことになりはしないか。
  
 法力の一番始まりは気素と光素、電子原子。この四つが人間の智慧のもとと考える。
 人間の智慧をすすめると云う事は即ち気素光素電子原子のはたらきを拡大することである。
 この四つのものが欠けて居るのが愚者。
 父母から九十六、神から二十四、之が百二十のそなわり。之があって人間としてのはたらきをする。
 修養に依り二十四が更に増大して来る。都合百四十四備われば成仏する。
 之までは人間に生れた尊さはわからない。
 百二十の基礎から分解(分別) 融和して組織せねばならぬ。
 玉に汚れあり、これをとるは破壊。 玉を磨くは分解。
 適度に融和(みがくものとみがき粉)せしめて光かがやかせるは融和。 かくして組織する。
 破壊の破壊の(一歳) このうらには組織の組織の破壊の如く表裏あり。
 一歳から二十歳は破壊、
 十五歳から二十歳までは極端期
 二十歳から四十歳は分解期。
 女は陰性して 魄が表面
 男は陽性、魂は表面(心もち)
 仏(霊)。法(自我心) 僧(小我)
 霊と自我心と凡心を一体とする、これが修行。
 大陽魂 ×
 大陰魄 ÷
 小陰心 +
 小陰意 -
 音楽の十二律と易を組み合わせて考える時、風吹き雨降る音楽は出来る道理である。

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