覚者慈音1580   未知日記 第九巻   因果論  人身篇  第四巻      インショウ、ミキョウ貴尊講述

覚者慈音1580
未知日記 第九巻 因果論       
第四の巻
心霊篇 
第五十五      言行一致せざるは何故か   
        インショウ、ミキョウ貴尊講述
           2019・12・17


 所謂八大門に於て語りし如くチ、シュ、キユ、ジョゥの四つの門に対してギョウ、コゥ、フク、センの四門を一体化せしむるにあらざれば、人道その他すべては明らかとはならざる故なり。即ちチ、シュ、キュ、ジョウの四門を言と見なさばギョウ、コウ、フク、センは行に合ふの理を語らんとするなり。又ギョウ、コウ、フク、センを言とせばチ、シュ、キュ、ジョウは行なる理も明らめしめんと思ひて、語り居ることに着眼して見聞すべし。注意(チ、シュ、キュ、ジョウの四門を前門と命名け、ギョウ、コウ、フク、センの四門を後門と命名けて語るべし。よって前門と云はばチ、シュ、キュ、ジョウを指し後門と云はばギョウ、コウ、フク、センなりと思ひて聞くべし)
 先づ前四門を言と見なさば後四門は行に合ふと知らばその心して聞くべし。故に前門は空を意味し、後門は実を意味す。されば言行及び空実は所謂歩みの其如し。又表裏陰陽の関係ともなるなり。例へば甲の学者が一つのものを発見し是を公になしたる時、乙の学者が更に此学説を覆す等の例はすくなからずあるならん。甲は乙によって影をひそめ、乙は丙によって影をひそむ。斯くすることは即ち前後の歩みの如くなるによって、新らしき方向へと進み行くなり。昨日迄成立したる理論は、今日となりて退敗し。更に新らしき理論は組織せらるるも、是自然の力の深淵なるが故なり。是あるによって世は向上発展なすにて、そのものの極致に達すれば其は確定となり、其確定の裏面には何か更に新らしき物の理を現はし居るによって、又その確定より一種の事実が現はれて枝葉をのばす。恰も樹木の枝より枝にのび行くと同様の事柄あることは世人もよく知る処ならん。斯くして益々世は栄え行くなり。一歩進めば一歩は退くことと思はるれど、是進む方向へ考ふれば退きたりと思ふも亦進み居ると見なして可ならん。其は時間空間距離なくんばそは進にもあらず。又退きたるにもあらざるべし。此事は屡々語りたるが故に承知なし居る処ならん。前門四大の法則は即ち空なるが故に、時間空間距離はあらずしてすべては構成なし居るなり。
 霊子の中に包含せられたるすべてのものはたとひその居を異にすとも、すべては霊子の中に存在なし居るによって距離の区別はなく、又時間空間の定めなきが故に、此四大原則は所謂破壊分解融和組織の原則によって現はされ居る真の空なり。世人が見聞なしたる八大門はすべて時間空間距離のあらざることは云ふ迄もなし。よってその八大門の力によって現はされたる汝等の世界などに至って、はじめて太陽系宇宙となり居ることを認識して、此説を聞くにあらざれば理解は困難となる事を注意しをくべし。

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