覚者慈音1407  未知日記 第九巻   因果論  人身篇一     インショウ、ミキョウ貴尊講述

覚者慈音1407
未知日記 第九巻 因果論       
第一の巻
人身篇一 
         インショウ、ミキョウ貴尊 講述                     2019.9.10
 第八  身心をおだやかになす方法とは如何 壱


 此法ついては貴尊方が今日迄詳細説明せられたれば今更ここに説明するの必要もなけれど初心者のためにいささか語りをくべし。貴尊方が仰せられたる方法はもとより完全なる行いなれば是に従いて行じ居らば目的は達せらるることは異論の余地なし。されど初心者には唯聞くのみにて行いに移し居る人はすくなきを我は知るが故に先づ此法を行ふ迄の順序としていささか語りをかんとす。
 人道につかんと心がくる人は先づ日々の行を等閑にせず己に架せられたる使命に従いて他に心を移さぬやぅ心がくること肝要なり。己の己に架せられたる使命をおろそかにして迄他の道を構ぜんとなすはこれ二道を歩むが故に心も身も従って二分せられて平静を保つことあたはず、己の使命に従いて歩みを進めその道に関係あることがらを学すことによつて正しき歩みは進められて、その身その心共に一路にあるが故に二分さるる心配なく却て平静は保たるるものなれば他に道を求むるの必要はあらざることを深く認識なすは賢明の行なるべし。ここに心づかば修行の法は己の使命によって達成さるる事を知るに至らん。されば己が最も好む道を択びて其に順じて歩みを進めざれば迷ひのみ多くして目的は達し難し。世人は種々様々の事柄に心をうつして余りに多くを知るによつて却て迷いを深くするなり。多くの事柄を知りてその事柄の中より一つのものを択び其によって一路邁進し、他は肥料として是に順ぜしむる方策を構じなば、其にて願望は成就すと知らば可なり。
肉体の細胞は長ずるに従いて増減変化を生ずるは誰もが知るところ、是限度を有するが故なり。されど限度を有せざる魂は如何なる場合にもその事柄に応じて働らく機能を有し有るが故にその組織もきはめて複雑にして是をきはむる事は、人間の肉体より観察する事はなし難し。人体の細胞が増大すれば是をはたらかす智能も従って増大し、細胞が減退すれば不要の智能ははたらかずして唯遊び居るにすぎざるなり。肉体組織を完全に具備しある人にして智能の是に伴はざるは何故かについて是を仔細に検討し見よ。是には聊か解釈に苦しむならん。

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