覚者慈音1408  未知日記 第九巻   因果論  人身篇一     インショウ、ミキョウ貴尊講述


覚者慈音1408
未知日記 第九巻 因果論       
第一の巻
人身篇一 
              インショウ、ミキョウ貴尊講義ョ               2019.9.10
 第八  身心をおだやかになす方法とは如何 弐


 よく我等が聞く処なるが、健全なる肉体には健全なる精神宿ると伝へられあり。然るに健全なる肉体を有する人に於て智能のすぐれざる人多きは是修養の至らざる故か、或は何か他の原因即ち不備の箇処あるか、或は今一つ魂に欠点のあるかを考へ見る時、是を我に云はしむるならば、智能の備らざる人は肉体の関係を切りはなして研究せずば正しき回答得難しと思ふなり。健全なる肉体に健全なる魂の宿るとの考へを捨てて、是を因果論より考察するならば肉体は健全なる父母より生じて是が健全に発育なすにすぎず。魂は分に応じて現はれ来る人通の力なるによってここに両者の一致せざること多し。肉体病弱にして智能すぐれたる人も世に多かるべし。世人の考ふる処の健全なるは有形と無形の相違より現はるる結果なる事を考慮せざるべからず。我、身心をおだやかになせよと云ひしはここなり。肉体のみ健全にして動作が自由なりとも、其は唯有形の力がすぐれたるにすぎず。その健康に依て却て平穏を欠き、ために智能の働きを阻害するによって能力は却て躍動する事を妨げらるるに至る故なり。健康なる肉体を平静にして是に智能のはたらきを充分になさしむるにあらざれば、すべての細胞が空虚の働きをなさずして却て智能の命に従いて活躍するに至る。然せば智能と身体とここに全く一体化して初めて正しき本然の力量は現出するに至らん。肉体虚弱なる人にして智能のみはたらかすならば是も亦一方的にして却
て肉体の虚弱は一層深くなりて、果は神経衰弱の如き症状を呈するに至る。斯る人は智能を平静にして肉体の健全を計らざれば身心一如のはたらきはなし難し。されば是等の事に意を用いて常に身心を穏かにして共に無駄の事に空費せざるやぅ心がくること肝要なり。

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