覚者慈音1405  未知日記 第九巻   因果論  人身篇一     インショウ、ミキョウ貴尊講述

覚者慈音1405
未知日記 第九巻 因果論       
第一の巻
人身篇一 
         インショウ、ミキョウ貴尊 講述                     2019.9.10
 第六  気の音光の音


 前にも貴尊方が語られし如く気波光波の音数を縮小して十二陰陽に区分して説明せられたり。是は音といふ無形のものを有形化せしめて説明せんがための方便の言葉なれば唯十二律或は十二呂などを聯想して聞く時は従ってその律呂に囚はれて却て本然の真髄をきはむる事至難なり。又光明論に於て見る如く十二の光波或は気波が分解せられて或複雑なる気光波と変じ居るを世人は読みて知り居るならん。気光波が分解されて交々交はり複雑なる雲霧の如く変化なし居るは是如何なる事を物語るかをきはめざるべからず。これを大別して説明すれば此雲霧の如き状態は大きくは空(クウ)を現はし小さくは動物すべての肉体に迄通じ居ることも亦知らるるなり。空なることは別として、先づ人体にとりて是を考ふる時、気波光波分解せられたるものは何に相当するか。云はずもがな其は神経を現はし又一個々々の細胞が動じ居る姿とも見なすことを得るなり。医学上にてすべて種々様々の感応より生ずる現はれを一言に反射作用と説き居れど、是を深く逆上って験する時その反射作用の起り来る原因は那辺にあるかを知るの要なかるべからず。一個の細胞にも働らきある以上動じ居るならば其にも亦音のあるは察する事を得ん。気波光波が分解されてあみの目の如く、肉体の神経をそなへあるによって或は痛みを覚え、或は痛みを感じ喜怒哀楽すべてこの神経のはたらきが脳に通じて現出する結果は即ち気波光波の原因より発生することも推して知る事を得ん。是を更に精神上より観察する時精神は常に一定のはたらきをなして是がこりかたまりてものの鑑別をなすは、既にその心は分解せられずして或一つの音律と化して働きをなし居る事も亦察することを得るならん。人の道人間の道を究めんがために此十二律呂の音響を分解して精神の安定を計り空となさんがために考案工夫なし居ることも此理より推知せば自づと頷く処あるならん。肉体神経と心の働きが常に一致せざるが故に妄念雑念と化し居ることも従って察するを得るならん。初心者の中には此理を明らむる人は少なし。依て是等の人の為に聊か語りてその理を説かんと思ふなり。此理をきはめ居る世人は暫く休養して待つべし。

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