覚者慈音1095 未知日記 第六巻 光明論  下巻 光明論 巻の九 大悟録 下 第四章 センの門  厳戒の辞のこと  テツシン貴尊講義

覚者慈音1095
未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の九 
教主講、テッシン貴尊解説
大悟篇  下
第四章 セ ン の門
厳戒の辞のこと


                 テツシン貴尊 講述
                   2019.6.24


 人間に限らず一切悉くがチに生れセンに終らば、其にて本来の使命は果されたるなり。然るに汝等の多くはジョウに至ってチに帰るは尠なからざるは遺憾なり。甚だしきに至ってはチ、シュ、ジョウの行ひをなしてキュを修めざるなり。或はシュの行ひのみにてキュ、ジョウに至らずして終るものもあり。是等を一々列挙せば枚挙に暇なし。汝等はすべてに失敗なすは此理を明らめざるに基因す。例へば汝等青年時代に一つの目的をたて、其望を商業と仮定せんか、即ち希望の商業はチに相当す。次に其商業の事柄を広く学びて十分に修るは即ちシュなり。更に是を実行に移して研究を重ぬるはキュに属して、是を全部修得して始めてジョウの域に達したるなり。其にて前半階は終り、更に後段階にうつるなり。いよいよ設備なりてここに初めて商業につく。是即ちギョウに合ふ。然して又私慾に走らず自他共に利せんと計るはコウに合ふ。斯くありてこそ世間の信用は加はる。是フクなり。商業盛となりて店栄えて成功す。所謂センの域に達したるなり。斯くも理解し易きにも不拘汝等の世渡りと云はば金銭財宝を多く貯るを成功者なりとして是をほめたたへ、且つ尊敬するによって不正の行ひは絶えざるなり。今汝等に注意を与ふべき事あり。そは他ならず。近来宗教の自由ゆるされたるを多として好期至れりとて種々様々根拠なき邪宗が汝等の国日本にあまた続出なしつつあり。汝等是等の甘言に耳をかすことなかれ。人間の智慧は自他の区別あるによってとかく一方に偏れど、神智は斯る区別なければ偏頗の振舞あらざるなり。故にすべてを平等に安らかならしめんと努力す。明日よりは汝等この尊き智慧を授けらるる真の神至の境地にをかるる喜悦を得るなり。
 蝉は地下より地上に現はれ梢に上りて歓喜の声をあげて肉体をすつ。蝉に取りては梢は天界なるべし。昆虫にして斯くの如し。まして人間なるに於てをや。修養修行は苦みにあらざるべし。昆虫に於てすら己の本分己の使命を全うするに、人間是を果さざる法やある。

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