覚者慈音1044 未知日記 第六巻 光明論  下巻 光明論 巻の八 大悟録 上 四章 ジョウの門  テツシン貴尊講義

覚者慈音1044
未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の八 
教主講、テッシン貴尊解説
大悟篇  上
第四章 ジョウ の
織姫伝説


               テッシン貴尊 講述
               2019.6.12


 先づ最初の男子を汝等は何と考ふるや。魂(こん)か魄か、否々其は魂にあらず、又魄にもあらずして汝等に架せられたる使命として考究を進むべし。是に運命をも追随せしめてあはせ用いて、研究を進めなばその効果は一層顕著ならん。然して乙女を魂魄或は魂(たましい)と見なさばすべては明らかとなる。されば杼を追ひかけて来りし山とは何処即ち汝等が宿りし母体なることは云ふ迄もなからん。母体にありて使命と運命とを良人として魂魄は肉体の家に住居をつづけたるなり。このあたり迄は汝等にも推察なすことを得るならん。然れども今後の判別はいささか困難(むづかし)からんと思ふなり。夫婦の間に儲けし童子とは何なるかを、暫く種々なる方面にあてはめて少しは我にのみ頼らず、自己の智慧を磨く布として考へを廻らし見るべし。
 我回答をなすべし。汝等も同じなりしか。童子とは即ち動物性を度脱して真に優れたる人間性に化せしむるを云ふなり。然して人は優れたる智慧にて神を信ずる信仰と化したるを云ふなり。この回答にてすべては解決すべし。所謂汝を苦むるは汝にて、汝を救ひしは神なりしこともあはせ知ることを得たるならん。汝をせむるものは汝なりと心づかば悟道は得らる。
 世の中に神とか仏とか云ふ言葉を何となく宗教的なる言葉の如く考へて是を非常にいみ嫌ふ人あり。斯る人を誘導せんには大自然なる言葉にて同化せしむべし。神は大自然にして自然を生みし父母なればなり。汝等自然より一歩進んで大自然の懐中裡に抱かれよ。然せば安らかなるべし。悟するとは即ち自然を超越して大自然を知るにあらざれば悟したるにはあらざるなり。「宇宙は自然にして是を作り出せしは大自然なり。故に大自然は神なるべし」
 さりながら神を大自然と説きたらば信仰と云ふ大切なる心を失ひ、学理的に研究せんとして却て真相をたしかむを得ず。進化の道は却て失はるべし。又神として崇拝するならば従って信仰の度は高揚(たかめ)られて、神秘の鍵は得らるるなり。信仰とは智慧なり。神秘の鍵とは大自然の扉を開く智慧のはたらきなりと悟らば、大自然と説かんよりは寧ろ神と尊称して敬はば可ならん。

×

非ログインユーザーとして返信する