覚者慈音1043 未知日記 第六巻 光明論  下巻 光明論 巻の八 大悟録 上 第四章 ジョウの門  テツシン貴尊講義

覚者慈音1043
未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の八 
教主講、テッシン貴尊解説
大悟篇  上
第四章 ジョウ の 門
織姫伝説


               テッシン貴尊 講述
               2019.6.11


 乙女、神服を織るに際して誤ちて杼(さす)を落すと云ふを汝等如何なる事を意味すると考ふるや。女には女の任務あり。女には女の天分の備れるを示めしたり。然るに神服を織るとは神の衣を織るとの意味の他に、神服即ち神の命に従ひて一つの任務一つの事柄を織るとは組織すと云へる意味も含まれたり。人は働きをするなり。その働きを粗略になせしを落すとの意味に等しと知るべし。乙女、是を拾はんとなせしは完成の意味にて、杼の速度速きため、乙女の速度はやめたるも遂に及ばざりしとあるは命を等閑に附したる事に気附きし時は既に手遅れとなりたるは、是天の使命を果さざりし罪にて天界に帰るを許されざるに至りしと教へたるなり。是些細の油断より生ず。汝等はかばかりの事がと油断せば乙女の如く天界に昇る一歩手前にて杼の如く墜さるべし。よく此理を翫味して世に処してもいささかの油断もなすなかれ。油断とは心のゆるみなり。神は行ひよりも寧ろ心の油断を憐むなり。神は憎むことなし。心を重くし給へばなり。汝等は天罰とか或は神罰など称へ居れど神は罰を与ふるにあらず。斯くなさばかかる苦みに遭遇すべし。故になす勿れ。斯くなさば斯る喜悦あるべし。故になせよと教へ給へど憎み怒りて苦みを与へて処罰なすにあらずと知るべし。汝の苦みは汝自身作りて其罪を汝自ら受け居るなり。故に罪を犯すも汝にして罰を与ゆるも亦汝なり。神はその苦みを却て救はんとし給ふなり。
 此門の理論より観察せば即ち男子乙女の線は所謂同じ運命にをかれたる協和線なりし事も知らるるならん。然して罪と云ふ悪音に依て継続共鳴し、童子と云へる善音に化して悪音消滅して相互が霊光霊気の徳を、全く感受して真の光明に浴するを得たるなり。童子はもとより初めより色波霊光霊気の波をふみて、己に与へられし使命を完全に果したれば何等の不安も危険もなく霊光に浴するを得たるは、一重に使命に逆はざるにより平地をふむが如く順路を進みし故なり。母は童子に杼を与へて光の糸にて悪人を縛らば、如何に力量すぐれたりとも是を切ることあたはず。又汝の他には是をほどく者なしとの意味を汝等は如何に解釈するや。光の糸とは何を云ふか。即ち光明の糸なるにより細くとも人間の力にては如何ともなし難き事をさとせしなり。又杼を悪人の頭上にかろく置けば悔ひ改めんとは、即ち杼とは慈悲のさとしにて軽くとはやさしく情をこめてさとせとの意味なるべし。又幾度もさとして悔悟せざる者は杼にて打ちて息を断つとも汝の罪ならずとは、即ち世界に処して悪人を根絶せよと教へたるなり。
 杼とは汝等も知る如く通はせるの意にて、善にも通ひ悪にも通ずるなれば型によせて是を神話に作らせしは、作者の智慧によりて編纂せられたる味なるべし。今是を汝等の身心に及ぼす修行について語るべし。

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