覚者慈音1041  未知日記 第六巻 光明論  下巻 光明論 巻の八 大悟録 上 第四章 ジョウの門 山中に住む孤独な男の話  テツシン貴尊講義


覚者慈音1041
未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の八 
教主講、テッシン貴尊解説
大悟篇  上
第四章 ジョウ の 門



               テッシン貴尊 講述
               2019.6.11


 この線はすべて自己の有する任務に応じて共鳴するものに感じて、其特徴を引き伸して完全に任務を果さしむるなり。されば共鳴せざるものには何等のはたらきもなすにあらざれば、汝等この線に至りてもすこしの反響もあらざりしは此理なりと知るべし。又汝等は禽獣ならねば此線に至れば不愉快を感ずるのみならず、或は恐怖を覚え或は身の毛よだつことさへあるも。波長の相違なりと知るべし。故にこの線たづね求め気光波色波音波共に我と合致する線を択ばば其は汝に架せられたる天の使命なりと知るべし。
 或山中に一軒の家あり。此処に一人の男子住む。彼には親なく妻も無ければ子もあらず。村里に出でざれば友もなし。即ち彼は孤独なりき。獣類は彼を恐れて近寄らず。又彼には誰も教へしものなければ何事も知らず。されど父母によりて獣類を倒して喰ひ木の芽などをとりて食するを知るのみ。
 話は天界にうつる。天界に一人の乙女あり。彼女は神服を織りつつありしが誤ちて杼(ひ)を落せしに驚きて拾はんとせしに杼の速度早きに乙女もその度をはやめて是を追ひつつ遂に下界に墜ちたり。乙女漸く杼を拾ひ取りて天界に帰らんと欲すれども通力失せて昇るあたはず。乙女声を限りに天使をよべば天使来りて曰く、「汝、神服を織るにあたって何故落ちて汚れたる糸を以てせんとなすや。是神の見給はざる所なればと思ひし汝の心なれば神は許し給まじ。されば神の許し給ふ迄この所に住むべし。汝の友、汝の良人はかの家に在り。行きて妻となれよ」と云ひすてて天使は立ち去りぬ。乙女悲しめどもせんすべなければ教へられし家の軒に立ちて案内を乞へば、出で来りしは彼の孤独の男子なりき。乙女、言葉通せざるを知りたれば思通の法、詞通法(思ひを通ぜしむるの法、言葉を通ぜしむるの法)を用いて、男子にすべてを語りてここに足を入れたり。乙女は男子をいましめ、獣類の肉を喰はば身心汚れて悪心を起す以て是を止めよと。彼、素直なる者なれば斯る事は止めてなさず。乙女の教ゆるがままによく学びよく行ひたり。

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