未知日記霊話集千八百五十九回  三世と四世論 NO277 動物性にして肉体情欲を求むるを目的となす人は多し。斯る恋愛は恋情にして恋愛にあらず。一般人の恋愛は動物性なれば執着愛なり。故に動物性恋をはなれて人間性愛情とならざれば神聖なる恋愛とは云い難し セイキョウ貴尊講義

                 三世と四世論         未知日記第八巻          第一の巻          過去の巻         其の33 第二十九    自然、不自然の愛と情                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  絶対自然より慈悲は生じその慈悲は相対自然によって愛と情に分かれて生ずるに至りたり。故に慈悲分れて愛と情の二道となるとも云い得らる…

未知日記霊話集千八百五十八回  三世と四世論 NO276 されば誰もがなし得らるる法はなきかと云うに我等は先に語りたる感謝の声を送れば慈悲と云う大なる妙智力の手はさしのべられてたやすく解放せらるるなり。汝等疑うこと勿れ。慈悲は絶対自然より生じたる特性なればなり。籠の小鳥は人の情けにて解放せられて出入りの自由を許されたれば大空を駈けまわりてねぐらの篭に帰りては翼を休む。然れば心の小鳥は如何にと云うに是は慈悲の手によって執着と云う堅固なる扉は全く完全に取り外されたれば霊の大空を思うさま、かけめぐりて疲れたれば肉体の篭に翼を休むるなり セイキョウ貴尊講義

        三世と四世論        未知日記第八巻        第一の巻        過去の巻         其の32 第二十八    執着を離れて自由を得よ                    リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  天地の自然は人間はおろか動植物に至る迄自由をあたへあるに不拘、人は僅少の才能に誇りて自然に従はずして自然に逆行するに依って真の自由を得ることあたはずして…

未知日記霊話集千八百五十七回  三世と四世論 NO275 汝は弥陀の名をさけび終日続くるとも一遍の念仏にも及ばざるなり。感謝の念より知らず知らずほとばしり出づる声はその程度によりて時には一声百遍にも相当するもあり、或は千遍万遍にも相当するもあるなり。又念の力によりては一声百万遍にも相当するもあるべし。仏教に於ても弥陀は十万億土を求むるに及ばず、汝等の身体に宿り居れりとの教へも同様なり。我等の語るところの感謝の声は念仏或は弓矢に匹敵す セイキョウ貴尊講義

                   三世と四世論          未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の31 第二十七   自然に従いて動物性より免れよ                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  或浄土宗の僧弟子達にむかいて、我は日に百万遍の念仏をなし居れり。汝等もせめては十万遍の念仏せよと申置きたるに或日一…

未知日記霊話集千八百五十六回  三世と四世論 NO274 此理より推して考うるも明らかなる如く正不を一体化して用ゆるにあらざれば正しき自然に順ずるを得ざるべし セイキョウ貴尊講義

                   三世と四世論          未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の30 第二十六   自然と不自然について                  リョウジャ、セイキョウ貴尊講義  汝等過失によって己自ら肉体に痛みを感ずるとも其にはさのみ腹立ちを感ぜず一種名伏し難き気分とならん。其は如何なる方面に属せしむ…

未知日記霊話集千八百五十五回  三世と四世論 NO273 されば自然と雖も正不の調和あんばいをあやまてば正も不となり、不も正となる関係ありと知るべし。即ち正不は引力と圧力と又陰陽の如く平均して用いざれば全きを得ず。もし一方まされば勝りたる方に引かるる故なり セイキョウ貴尊講義

                   三世と四世論          未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の29  第二十五   自然と不自然について                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  汝等光明論に於て自然に関する事柄に対して学びたるならん。されど是は絶対自然を現はしたれば汝等には理解し難き点すくなからざ…

未知日記霊話集千八百五十四回  三世と四世論 NO272 神は宗教者の専有物にあらず。汝等人間程尊きはなしと思うか。汝等は九流界のクゥワオにも遠く及ばざる智慧にて自尊心のみ強くなし居ては向上発達の望みは得られざるべし。門人は師に及ばずとの譬えあり。すべての芸術について考へ見る時弟子は師に及ばずとせばその弟子の門人は同様の関係となり、次より次へと重ね行けば芸術は向上するにあらずして退化の方向に向いつつ、最後はその芸術は亡ぶの他なかるべし セイキョウ貴尊講義

                   三世と四世論          未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の28 第二十四  天に従い命を奉ずとは如何                  リョウジャ、セイキョウ貴尊講述            未知日記第八巻            第一の巻            過去の巻        其の28…

未知日記霊話集千八百五十三回  三世と四世論 NO271 汝等は我等の言葉を信じて善悪何れにも偏らず中道をわたりて生を求めよ。然らざれば智慧は得られじ。智慧は汲むに任かせて湧き出づるなり。汲めどもつきざるは智慧なればその智慧をはたらかせて動物性を度脱し更に進んで人間性を解脱して大自然の懐中に抱かれて自由の身とならん事を願うべし セイキョウ貴尊講義

               三世と四世論        未知日記第八巻          第一の巻          過去の巻         其の27  第二十三   智識程度と人間性との関係                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  人間性は智識なきものには得られざるかとの疑問を起す人も少なからずあるならん。世の中には教養高くして人道をあやまりて身を亡ぼすもあり…

未知日記霊話集千八百五十二回  三世と四世論 NO270 彼の雲水の僧は一鍬にて雑草悉くをぬき捨てたるにより一時に美はしき花畑を現出してその美観に驚きたるにすぎざるなり。汝等日々修行と云う鍬をふるって雑草をさり修養と云う肥料をほどこして見事なる花畑を作れよと勧むるものなり セイキョウ貴尊講義

                   三世と四世論          未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の26     第二十二   人間性と空虚                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  汝等すべてをすて終らば恰も箱の中の品物を覆へしたる如く、あとには空気の外何も残らずと考へるならば其は大なるあやまりなり。空…

未知日記霊話集千八百五十一回  三世と四世論 NO269 彼の雲水の僧が身心を放棄しつくしたればこそ真の人間となりたるなり。さとりとは生死を明らむるのみが悟りにあらず。真の人間の姿を知るを以てさとりと云うなり。されば今日汝等が彼是論じ居るすべての事柄は皆動物性にして人間性にあらずと云うとも決して過言にはあらざるなり。或僧の短歌に、「人多き人の中にも人ぞなし、人となれ人人となせ人」とあり真に然り、然あるなり セイキョウ貴尊講義

                        三世と四世論         未知日記第八巻            第一の巻            過去の巻        其の25 第二一    人間性と動物性を区別せよ                    リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  ここに一人の雲水の僧ありしが彼は樹下石上を宿とし禅定三昧の行をつみ、或は名僧智識を訪れては教へを受くれど…

未知日記霊話集千八百五十回  三世と四世論 NO268 慈音の如き不具者と雖も動物性より解脱して天眼通を得たる事を知るならば五体そなはりて健康なる汝等にして得られずと云うことあらんや。ならざるはなさぬ故なり。なしてならずと云うことなし。汝等動物性の小我を捨てて人間性の大我を得ては如何。然して己等の永住すべき住居を見定めて下界の任務をなし居らば安楽なるその日その日は是好日なるべし セイキョウ貴尊講義

                 三世と四世論         未知日記第八巻            第一の巻            過去の巻        其の24 第二一    果して天眼通は得らるか                    リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  汝等人間に生れしは是あるによって誇りともし、又喜びとするなり。他の動物の中にも通力を有するものあれども天眼通を有するはす…

未知日記霊話集千八百四十九回  三世と四世論 NO267 我も円海も貧しきに生れて今は斯くも安楽の居に安んずるの悦びを得たるに徴するも明らかなるべし。されど我等汝等の面前に姿を現はして語るにあらざるにより信ずるを得ざるならん。又我等この書を講ずるも同様の疑問あるべし。されば汝等は常識より判断して理と思うことは信じ、理なしと思はば信ぜずとも可なり セイキョウ貴尊講義

                 三世と四世論         未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の23  第二十    有量の光明と無量の光明                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  汝等人間は畜生界より度脱して半動物半人間としてをかれたり。さればこの動物性を度脱するにあらざれば如何に深慮考案するとも天界を…

未知日記霊話集千八百四十八回  三世と四世論 NO266 霊は肉体の発育をも監督なし居りてその発育の程度に応じて魂(こん)を注入しつつ四五才迄に魂は注ぎ入れられ、然して魄を移し終るは十才なりと伝へられたり。故に幼児は魂(こん)のみのはたらきなるが故に動物性と学者間に称へられあるなり。魄加はるに及んで次第に人間性となる セイキョウ貴尊講義

                 三世と四世論         未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の22 第十九    先づ人根を明らめよ                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  未来を知るには先づ過去を調べをくの必要あるなり。汝等も一度は赤子の時代はありしならん。然りとせばその時代の心持ちの如何ありしかを知…

未知日記霊話集千八百四十七回  三世と四世論 NO265 汝等は神の恵によって受け難き人間となりたれば、愚なりとも人として生れしことに対しては喜ばざるべからず。然してその喜びと共に前途の希望を抱きて人間としての任務を完全にはたしをかんと心がくべし。たとへ滅後は如何あらんとも任務は任務なり。その任務は己に架せられし天の使命なれば臨終にあたって心残りなくんば眠りは安からん セイキョウ貴尊講義

         三世と四世論         未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の21    第十八    生の執着を喜びに変へよ                    リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  汝等この世に生をうけしは父母ありしに依ってなりとは小児と雖も知るところ、されど其以前は何なりしかと聞かれたれば智者も学者も答うることあ…

未知日記霊話集千八百四十六回  三世と四世論 NO264 汝等臨終を遠く考うる故に平素と切りはなして処理すれど日々は臨終なりとの観念せば朝夕その心して業務に励みてあとに心を残さざるよう整理する人とならん。この事は既に貴尊が行法に於て説かれたり。我、もとより重複を承知にて今少し語るべし。兎に角今日は臨終なるが故に役目ははたしをかんとの思いにて業務に励むべし セイキョウ貴尊講義

          三世と四世論          未知日記第八巻            第一の巻            過去の巻        其の20 第十七    生中の生死 死中の生死                    リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  人間一生昼夜を生死と見なすならば即ち其は生中に生死ありの例としてうなづくところあらん。されど斯る浅薄なる事に依って正しき生死を明らむ…

未知日記霊話集千八百四十五回  三世と四世論 NO263 財宝のあるにまかせ一生ほところ手して暮らす人は空しき生に属し、又資産を悪用して遊惰に暮らすものは空しき死に属すなり。是等の類よりすべてに適用して判断せば可ならん。是等については後にミキョウは因果論に於てくはしく説明するならん セイキョウ貴尊講義

                 三世と四世論         未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の19     第十六   空しき生死とは如何                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  世人の中には金のあるにまかせて豪奢の生活をなして他を羨ませ其に依って優越感を満喫して得意がる不所存者あり。斯る徒輩あるに依っ…

未知日記霊話集千八百四十四回  三世と四世論 NO261 昨日は過去、今日は現在明日は未来即ち来世なることに留意せよ。否其にても未だ正しからず。一分前一分後を考へて考究せよ。否一秒を以て考究せば来世より来世へと移されつつあることを見るならん。是等のことより考へて汝等は生に順ずるか。死に順ずるかを定めよ。滅後は一秒時にせまれり セイキョウ貴尊講義

                 三世と四世論         未知日記第八巻          第一の巻          過去の巻         其の18   第十五   生に従うか、はた死に従うか                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  汝等よく口にする生は難く死はやすしの言葉は如何なる意味の生死に使用する言葉なるか。我の思うところにては肉体の死活を云うなら…

未知日記霊話集千八百四十三回  三世と四世論 NO260 汝は死したる学問をなしたるにて、生きたる学問にはあらざりしなり。書を焼きて何になるか、又旅をなして何になるか又死して何になるか、追へども追へども疑問詞は果ながるべし。もし汝生きたる学問をなし居たらんには此疑問詞はあらざるなり セイキョウ貴尊講義

                 三世と四世論         未知日記第八巻            第一の巻            過去の巻        其の17 生きたる学問 死せる学問とは     第十四   人間市見学の様々                     リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  人間市を見学する人の中に種々様々ありて市内に一歩を印して直ちに引き返へすあり。又聊か見物…

未知日記霊話集千八百四十二回  三世と四世論 NO259 人間市と云う大都会をくまなく見学して軈て天界と云う大海原にのり出す船の旅に移さるるなり。然るに人間市に長く止まりて空しき月日を過ごし居る時は己の行くべき船は出帆して取り残こさるれば余儀なく昔の古巣に舞戻るの余儀なきに至らん。されば早く人間市を見学して己が乗るべき船におくれざるやぅ準備するの必要あらん セイキョウ貴尊講義

         三世と四世論         未知日記第八巻            第一の巻            過去の巻        其の16 第十三    生死は明らむるを得ざるか                  リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  世に生をうけて天の自然、地の自然に従いて成長しその自然がなすがままにまかせて滅するならばその滅するは自然にして生存者の智能にて何をもなした…

未知日記霊話集千八百四十一回  三世と四世論 NO258 自殺者は生の苦痛に堪えかねて死すれば安楽ならんとの観念より決行するなりと思うなり。もし自殺者にして生中の苦しみより死後の苦痛は大なりと聞きたらば決して自殺はなさざるならん。宗教者は極楽天国を語る一方、自殺を罪悪として止めあれど 弥陀をたのみ、キリストをたのめば極楽天国の安楽ありとして却って自殺者を誘う手引きともなりたるは是非もなし セイキョウ貴尊講義

                       三世と四世論            未知日記第八巻            第一の巻            過去の巻        其の15     第十二    生に執着と死の恐怖                     リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  人は一度生をうけて誰か死を好むものあらんやとは世人の口にする処、否口のみにあらずして行いの上にも…

未知日記霊話集千八百四十回  三世と四世論 NO257 汝等の生死とおもうは肉体を地上に一時にても長からんを望む生死なるが故に殊更迷いは解きがたし。長く生きんと希むも迷いにて早く死せんと思うも亦迷いなり。生死を源にかえせば即ち空の一事に帰す セイキョウ貴尊講義

                   三世と四世論          未知日記第八巻            第一の巻            過去の巻        其の14     第十一    生死に関する論説               リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  生死に関しては教主及び貴尊、又我等に於ても語りたれば汝等もいささか学ぶところありたるならん。さりながら事実に直面せざれば信…