覚者慈音812  光明論上巻 巻の三  90番  教主寛大講義

覚者慈音812
未知日記 第六巻 光明論      
上巻 光明論 巻の三     
頭腹一体の行とは  
                  教主寛大 講述
                  2019.1.29
                      第90番


 我の説きたる腹よりの要求或は命あればの命と云ひたるに依て、汝等はこの思ひを生じたるならんも、要求とは魂魄より、命とは霊より来ると考ふべし。我、よく承知して汝等にこの思ひを生ぜしめんがために説きたる言葉なり。是は特に日本人に教ゆべきことありてなり。他国人も参考となること多からん。故に聞くべし。
 古来神代より三千年の歴史を有して日本は神国なり。天壊無窮なりと自称自尊して憚らず。他国も信ずるあり、信ぜざるあり。或は嘲り嗤ふあるも日本人は意ともせず、神国を看板の如く旗章の如く、掲揚し来りしなり。然るに今時戦争に対しては初めて敗退するの止むなきに至る。望みたる神風も吹かず。神風は敵国に利益を与へし感ありたり。然して神の国の看板は見事に砕けて火中に投ぜられたり。然らば日本神国とは虚偽か。神国は日本のみに限らるるならば神の徳は足らじ。宇宙全宇宙は神の支配なり。何ぞ一孤島にのみ止まらんや。
  日本国民よ!  よく聴け!  我言葉を聞きて反省し、
 今迄の過誤を悔ひ改めて昔の神国となさしめよ!


 抑も昔の日本国民は天孫の教へを疑はずして決して反く者あらざりき。天皇は現人神なれば肉眼に見れば失明すると迄信じ行幸の路傍には大地に平伏して唯余光の徳を身にも宿して偽はらぬ感涙にむせび居たりしなり。斯かる有様なるにより神を恐るると敬ふとの念きはめて厚かりき。然るに仏教の伝来によって是が次第に破壊の一途を辿り、儒教の教へも加はりて神の教へを守るものきはめて稀となり。神社は僧侶の兼任時代さへありたり。斯く荒びたる国を神国と伝道して何の役に立しめんと計り居るや。国民を欺きて戦乱の渦中に踊らせて犠牲たらしめん策略なりしか。軍、官の中には実に呆れはてたる不心得者のあるを我は知れり。そは天皇を目標の如く考へ己立身なすとも天皇なくんば国民の尊敬を集むる能はずとなし居る如きなり。天皇なくては華族も益なく位階も効なきにより止むなく天皇を目標となせる如き有様にして神も一種の目標として拝み居るなり。

×

非ログインユーザーとして返信する