覚者慈音538

           三世と四世論
           未知日記第八巻
           第三の巻
           未来の巻        其の90
  第六       変化の妙味       その1
                       NO3                         
             リョウジャ.セイキョウ貴尊講述


 例へば船を海にはしらす時を考へ見よ。陸には船ははしらず、水には陸の車はまわらざるべし。水と陸との区別ははしると云うことに対しては同一なるに不拘その分に従わざれば運行なすこと難きはみな人の知るところ、されど進むと云う意味に於ては水陸同一の関係なるべし。空間をとぶ機械も亦同様なり。唯形に於て異なるのみ。この理より動物を考へ見よ。
 肉体はみな其々に異なると雖も生るれば死すと云うには変りなし。水に住む動物或は陸に或は空に住む動物も位置に於て異なると雖も棲息と云うには聊かも変りなかるべし。故に先づ実在の肉体をはなれて霊的に考うる時は一切動物は一如なるべし。
 大なる汽船と雖も陸には要をなさず。水に在りてはじめてその本分を全うす。人間に於ても亦然り。人間は他の動物の代用とはならざるべし。されば人間にありてはじめて人の道を全うするなり。然るに世人は人間にありながら人間の道をふまず、他の道を歩みて溺るるなり。是は実在本位に重点をおく結果となるは嘆はしきことなり。実在本位をすてて霊的に或は空的に観察すれば人道はあやまたずして進むことを得るならんと我等は考うるなり。汝等然とは思わざるか。
 汝等の肉体は時間空間位置を有するが故に増減変化に依て精神上に及ぼす影響も従って千差万別となる。例へば健康状態の人が一度病に犯さるれば精神の変化も亦健康時代とは異なる気分に充たさるるならん。もとより是を仔細に説明すれば容易に理解なすならんも、そは容易のことにあらねばここには省略すれど、先づ大体より云へば或細胞が増大すればその細胞のはたらきによりて精神に及ぼす影響も従って異なるは誰も知るところ、されど我等が云う霊に変化をあたうるにあらず。細胞が増減変化して及ぼす影響は唯心身に止まるのみにて霊には何等の影響をあたうるものにあらず。たたかれて痛みを感ずるは心なり。霊に感ずるにあらず。幼児と成人のとの相違は心にありて霊にあるにあらず。霊より心にあたへたる智慧は即ち肉体に及びて心に反響するに過ぎざるなり。いたしと感ずるは霊智より心に及ぼす影響が肉体によって生ずるにすぎざるなり。故にすべては霊に帰す。霊に帰すれば肉体の苦痛はものの数にあらず。聊か枝葉にわたる感あれどここに一つの例話をあげて語ることとせん。 
 


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