未知日記霊話集千六百三十回  帰途案内記 NO49 鳥が空をかけると同様に地球も空を廻転なし居ることに思ひを致さば、鳥が空をかけるも大地が空を廻転するも是同じにてはあらずや。地球が廻転すれば汝等も是に従ひて廻転す。所謂空の中を汝等も廻転なし居るにてはあらざるか。此理より何か其処に大なる真理を発見することはあらざるかと語るものなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記       
巻の一
大序の巻 
NO 49
セイキョウ貴尊 講述

                    
 汝等目を空にむけよ。翼を拡げて鳥は空を飛翔し居るを見てここに悟る処はあらざるか。姿を有する鳥は空をかけらずとも、大地を歩みて安らかならばよからんにと思ふならん。又更に目を地上にむけよ。汝の立てる大地は即ち空間を廻転なし居るにてはあらざるか。鳥が空をかけると同様に地球も空を廻転なし居ることに思ひを致さば、鳥が空をかけるも大地が空を廻転するも是同じにてはあらずや。地球が廻転すれば汝等も是に従ひて廻転す。所謂空の中を汝等も廻転なし居るにてはあらざるか。此理より何か其処に大なる真理を発見することはあらざるかと語るものなり。斯ることにすら汝等は心づかず。徒らに迷ひを重ね居るは何事ぞ。地球の廻転を汝等の肉体にとり入れて考慮し見よ。然して汝の魂は地球に相当すとの考へにうつさば如何なる結論を得るや。汝の肉体を全宇宙と見なし、汝の魂を地球と見なして考へなば、汝の魂は空にあらずして、即ち実なりとの思ひは浮ばざるや。空即実実即空の理はここにあるなり。空の如く思はるる魂がすべてにはたらきを現はす以上、これ実に等しとは考へざるか。空は実を生むの原因は是によつても察することを得るならん。無と思ふは有と云ふ意味より生じ、有りと云ふ意味は無と云ふものより現はる。所謂有無一体の理論は成立なし居れど、この有無とか、或は空実とかを一体化せしめての後にあらざれば、正しきさとりは得られざるなり。
 魂を中心として一方は心に、一方は霊にうつしてはたらきをなさしむるが故に、是は相対関係となる。されど心魂霊が一如の境地に達してはじめて絶対と化することを得るなり。此絶対と云ふ言葉も真の絶対にあらず。即ち中間性絶対に他ならざるなり。されば今一段是を進めて無言詞絶対に迄進ませざれば、天界に移さるるとも神眼神耳は開らかれずと知るべし。言葉の至らざる為汝等には解し難からん。されば是等を今少し具体的に平易なる言葉を以て語ることとせん。

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