未知日記霊話集 第八百八十七回 光明論 上巻 巻の三  未知日記 第六巻 日々の業を行ふにてすべてを腹に任せて行ふべし。汝の魂魄は霊に委せ肉体は腹に委すを忘れず修行せよ 教主寛大講義



未知日記 第六巻 光明論      
上巻 光明論 巻の三     
頭腹一体の行とは  
                  教主寛大 講述
                  
                      第89番


 第一、第二の鏡とは即ち人間にとりては頭脳なり。頭なり。是がくもり居りては一切は何等の要をなさざることを得ざるなり。故に四六時中頭脳を明晰になすべきは是即ち道なり。道を修むるとは心を磨くなり。心を磨かんとせば平にして無用の考へを避け、頭脳を明朗にして、くもりなき頭を作るに努力せざるべからず。さりながら汝等は努力せんとして彼か是かと迷ふによりて空想は絶えざるなり。汝等、我の教ゆる法を実行せば常に下腹部の力がぬけ居ることに心づかん。下腹部は人の中心なり。中心を忘るるに依て糸の切れたる紙鳶(たこ)の如く上昇飛散するなり。常に頭脳を休養せしめて一切を腹に任せよ。頭を休むればいねむりを生ずと云ふものあれど、口を結び居らば出でざるべし。口を結び居ても尚いねむるは差支なし。いねむるも腹の力をぬくこと勿れ。腹の力をぬかず、口を結びていねむる底の行とならば統一はなりたり。眼を閉づる勿れ。閉づれば口は開き腹の力もぬけて心のいねむりに終るべし。首をうなだるなかれ。うなだるれば上体は傾き腹部の力は中心を外れて左右へ傾く。是等の理由を知りてよく厳守して、日々の業を行ふにてすべてを腹に任せて行ふべし。汝の魂魄は霊に委せ肉体は腹に委すを忘れず修行せよ。汝等は斯くなさば完全に気力が腹に充ち居るか、斯くすれば斯くなるかと思ひ煩ひて徒に空しき日を費して却って頭脳をくもらせ居るは悪し。唯腹に力が入ると入らぬなどを考えるは無用なり。腹を忘れずば其にて足る。すべては如何あらんとも腹を信じて是に任せをかば可なり。汝等は腹が如何にと彼是思ふは頭より腹に命じて委せきれざる故なり。如何になるとも委せたる以上腹のなすがままになり居ることを楽みとせよ。頭より命令を下さば腹は頭任せの結果とならん。されば腹よりの要求或は命令あらば是に和し、或は是に応じて明朗なる働きをなすべし。斯く語らば汝等は腹と頭の働かせかたを誤解せん。何となれば頭は君主にて腹は家臣なり。されば君主は家臣の命に従ふなどは本末転倒して居るにてはあらざるかとの理屈を云ふならん。汝等心して我教へを聞くべし。

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