未知日記霊話集 第八百七十三回 光明論 上巻 巻の二  すべては霊界なれば人界も霊界なりとの教へを忘れず、朝めざては夜臥床に入り迄、何事をなすにもここは霊界なりと云ふことを脳裡に深く刻みつけてすべてを処理せよ  教主講義、テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論      
上巻 光明論 巻の二     
          
                         
                  テッシン貴尊講述
                  
                  第74番


教主、曰く、

「霊界人界或は天界地界等の区はあれども、すべては霊界に帰す。是をあやまち考ふる勿れ。誤ち考ふれば正しき信仰は得られずして迷ひのみ多かるべし。迷ふて永久の悔を残すことなかれ」


 汝等は三世論に重点をおきありて霊界に学びても是を脱するを得ざるが故に、人界と霊界を個々別々に考ふるならん。即ち現在は人界なれども未来は霊界に赴かんがための修行修養と思ひなばそは大なる誤想なり。故に教主は斯く説かれて注意せられたり。霊界と云ひ人界と云はるるは唯一家の中に其々の部室を有し、あの部室この部室と云ふに等しく又学校にて一年生二年生と云ふに等し。帰する処は一個の家一個の学校に過ぎず。汝等は斯る道理は既に承知し居るならんに、教主は特にこの事を仰せられたるは何故なるかを熟考し見よ。汝等の信仰の熱意が余り冷却し居るを悟りて仰せられたるなり。人界に在る汝等はやがて肉体を地下に葬られなば霊界に来るものとの観念が常に脳裡を去来しあるに依て、目前の事にのみ走り易ければ従って霊界の事は後まわしとなるを知り給へばなり。然るが故に従って信仰心は薄弱となりて何かに遭遇して思ひ出す底の修行となるは即ち信仰の妨げなり。憶ひ出す底の信仰にては成就は覚束なし。忘れずして思ひ出す要なき信仰ならざるべからず。汝等は人界の事は人界任せ、霊界のことは霊界へと区分なしつつ修行なすに依て、進歩は遅鈍となるなり。すべては霊界なれば人界も霊界なりとの教へを忘れず、朝めざては夜臥床に入り迄、何事をなすにもここは霊界なりと云ふことを脳裡に深く刻みつけてすべてを処理せよ。

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