覚者慈音1084 未知日記 第六巻 光明論  下巻 光明論 巻の九 大悟録 下 第三章 フクの門 三満一欠の世界とは  テツシン貴尊講義

覚者慈音1084
未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の九 
教主講、テッシン貴尊解説
大悟篇  下
第二章 フ ク の門
三満一欠の世界とは


                  テツシン貴尊 講述
                    2019.6.23


 フクの門は動物はもとより森羅万象悉く凡て一切を組織し居るにて人間のみのものにあらざれば、いささかの事たりとも法に合はずば負傷はまぬがれざるなり。さりながら此処には特殊の備へあるによって一度誤まてるものを改めしむる作用あるは云ふ迄もなし。我、汝等に勧むる善悪を問はず他人をも親子兄弟の如く受け入れよと語りしには又別固の理由あるなり。汝等の親友のうち或は肉親の中にて悪人と噂ささるる人はあらざるか。若しありとするならば其人と語る時、汝は初対面の人と同様に胸中に警戒の塊を作る事はあらざるべし。如何にかして彼を改めしめたしとの考へは胸中に宿るならん。即ち初対面の人と異なる処は善悪を問はず或程度肌身を許し居る故なることも知らるるべし。されば考へかたに依ては見ず知らずの他人と雖も或程度肌身を許す事を得ん。我の語る胸に一種の塊とは即ち一種の発電作用にして開閉器を開きて電気を発せしめたるなり。若し是に触るれば感電せしめんがための防禦策なり。前に述べた催眠術感応術の原理は是なり。然して電力の優れたるは勝利者となるなり。汝等深き思案にくるる時の有様は開閉器を逆に開きて内部に送電し、外部の開閉器は閉ぢ居るなり。されど人と通常の対話には相互の開閉器を開きて用ゆれど電力を低下して用い居る故に感じは弱し。然れば内外の電気とは如何にと云ふに内部の開閉器は陰電に、外部の開閉器を開かば陽電にはたらくと思ひて工夫すれば、教へは受けずとも感応術催眠術は行はるる道理を知ることを得るなり。
 次に法網を通過し来りて見聞者の魂を奪ひて去りたる光について語るべし。是については汝等にはいささか理解するに苦むることならんも暫時聞くべし。光は光を奪ひて去る。是は悪魔ならんか。はた又神の使ひならんか。否々悪魔にもあらず、又天使にもあらざるなり。是は修行優れし行者の念なりしなり。かの念は見聞者の中にありし彼の兄を救はんと来りしなり。然して彼の魂を抱きてフクの門を出でてセンの門に運びたり。されば救はれし彼の遺骸は如何になりしか。未だフクの門にありと思ふや。然らず。彼は慈音の如く誘はれて見聞なし居たるを弟の行者に救はれたるなり。是を二重魂の法と云ふなり。汝等には如何に考ふるも理解は得られざるべし。
 大凡天界には斯る不可思議なる事も行はるるなり。然れば彼を誘ひし者を何故に是を許容せしかとの疑問なるべし。されど是には深き理由あり。フクの門に誘ひしはセイキョウの座にある者なるにより、彼を誘ふ以前より此事あるを既に知り居たりしにより、上座の許可を得たるなれば許したるなり。是にて疑問は晴れたるならん。されば話を再度もとに復すべし。

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