覚者慈音807  光明論上巻 巻の三 85番 慈音よ。我等が汝に教へつつありたることは決して無意義にはあらず。汝は天界より是を見るあらん。我等の教へは次第に普及され、一部は削除せらるるあれば、一部は加わる等あれども原本はその儘残されん。 教主寛大講義

覚者慈音807
未知日記 第六巻 光明論      
上巻 光明論 巻の三     
          
                  テッシン貴尊 講述
                  2019.1.27
                      第85番


 
 教主、我、テッシンに仰せらるるによれば宇宙の姿を見聞せしむるとも童話小説の感を抱せるのみにて有労無効に終らん。故に慈音が国の姿を現はして説明を与ふべしと申されたれば、我この命に従ふべし。汝等来り集りて宜しく見聞して是を明らかに知ることを得ば今後汝等の進むべき道の参考とならん。然して今後の方策を考究せば可ならん。見るべし。今の日本と第二の鏡に見たる日本との相違や如何! 今迄ありし気光素は全く失はれ陰気と殺気のみ立ちこめて見る影も無し。斯ることは古来より敗戦国の習性にて汝等が予期せる処ならん。されば是等の姿を止めて十年後より説明せん。
 今廻転せる処をよく見るべし。十年前には皇室中心主義を看板にして国民の吸血鬼たりし政治家が十年後の今日を見よ。己の知名を利用して何々党とか様々の党派を雨後の筍の如く続出し、皇室崇拝の念は次第に衰頽(すいたい)の一途を辿りつつなり行くは、彼等悪政治家が国家を愛するにあらずして利己を計る結果に他ならざるなり。されば国家は益々混乱し弱肉強食を恣にせんとて悪思想ははびこり風儀は乱れ、混血児は増加し、何々主義斯々主義と勝手気儘の主義主張にひきづられ、固有の日本精神は全く影をひそめ、利己主義利家主義と変化して空気のぬけたるごむまり人種と化し、未来などは考ふる者なく、刹那々々の安逸に慢じて毫も恥ぢざる人種と化し行くなり。心ある者は嘆けど彼等の苦言に耳をかさず、甘き言葉を喜ぶ結果、心ある者は僻地へ避け、享楽者或は悪思想者のみ集合して一町一市をなすに至る。此鏡に映る如くに変ず。本来意志薄弱なる日本人は益々弱くなり行く結果僅々十年にして斯くの如し。
 慈音よ。苛立ち怒り悲しむ勿れ。二十年後の姿に眼を止めよ。暗中に一縷の光明は輝きそめたり。支那の首領は滅後の以前より動乱の断間なき支那は四分五裂となり、是には手を焼きし米英も唯自国の利益を計るの他何等の干渉をもなさず唯成行を重視するのみ。首領死して権力は他に移り共産主義者と東洋主義者、民主主義等々の勢力争ひは益々猛烈となりゆきて何れ劣らぬ勢力となり行きたり。是に日本人の策動等加はりて大なる働きをなし居たる結果が実を結びつつあるは云ふ迄もなし。
慈音よ。我等が汝に教へつつありたることは決して無意義にはあらず。汝は天界より是を見るあらん。我等の教へは次第に普及され、一部は削除せらるるあれば、一部は加わる等あれども原本はその儘残されん。各国は奪い合ひて是を読み、東洋は東洋人に、西洋は西洋人に委ねずば永遠の平和は望まれじとの声喧(かまびす)しくなり、日本を滅ぼすなかれの声、次第に起り来たらん。慈音よ汝の努力は決して無意味にはあらざるぞ。悲観せず気力を落とさず、教主の命に従い、生命あらん限り教へを受けて是を中外に発揚せよ。

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