未知日記霊話集千八百十五回  帰途案内記 NO231 二流界の事を霊空界と仮称したるも此事を語らんと思ひし故なり。霊空界とは空源体性を云ふ。所謂すべての根源は空源体性に至って始めて構成せらるるが故なり。されば空源体性を逆上れば、即ち無始終霊子界となるなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記       
巻の四
最終の巻 
二流界、仮称霊空界
天職と人職について
セイキョウ貴尊 講述
                     


 現在ロシアの主義とアメリカの主義とが対立して、既に武力にさへ訴へんとなし居るにてはあらざるか。両者が共に己が主義を正しとして譲らず、為に武力を敢てしても主旨を貫徹せんとするが如きは、是理に順じてさとりに順ぜざるが故なり。
 所謂相対自然に順じ居りて、絶対自然に従はざるが故なり。世人の考ふる自然とは相対自然を云ふにて、絶対自然を知らざるが故なり。即ち相対自然は理を語り、絶対自然はさとりを説く。
 我等の説くさとれよと云ふ事は絶対自然に順応せよと語り居るなり。三味一体或は四味一体と云ふ事は、絶対自然に順ぜよと説き居るなり。日常生活を営むに於ても身心魂一体とならば霊と云ふ絶対自然が是を抱擁して守るが故に、誤謬を犯すものにあらず。個々別々のはたらきをなし居らば、霊のはたらきは個々別々に順ずるが故に、正しき自然とはならずして、相対自然のはたらきと変ずるによって一方的となり、其力は分離せられて弱きはたらきと化すること多し。故に相対自然より絶対の自然に返らば、霊も亦相対より絶対となりてはたらく。先にも語りし天理に順ぜよと云ふ事は、大自然即ち絶対自然に帰れよと説きたるなり。世人の考へにては絶対とは不動のものにて、分離するものにあらずとの考へは即ち誤ちなり。絶対が分れて相対、相対が分れて複相対と変じ行くによって、真の絶対の力は動ぜざるなり。此意味は順を追ふて語るべし。然らずば二流界の人類の事を語るとも世人の修養には貢献する事少なし。故に其心して聞くべし。
 前巻自在論に於て語りたる空源体性分れて気源体性、光源体性の事について、汝等は既に学びたるならん。今より語らんとするところは是に依って二流界の有様を想像せば明らかに推知する事を得るなり。二流界の事を霊空界と仮称したるも此事を語らんと思ひし故なり。霊空界とは空源体性を云ふ。所謂すべての根源は空源体性に至って始めて構成せらるるが故なり。されば空源体性を逆上れば、即ち無始終霊子界となるなり。無始終霊子階より組織せられて、始めて空源体性となる故に、絶絶対とは無始終霊子階を指すにて、無始終霊子界は空源体性界を作る畑の如く考ふれば可ならん。是等の事柄についてはテツシン貴尊更に教主によってくはしく教へらるる筈なれば、我等は唯空源体性界を宇宙のはじまりとして語りたるなり。是は宇宙の組織の根源を語りたるにて全宇宙の意味にあらず。依って諒せよ。詳細はテツシン貴尊の絶対界の講義にてくはしく語らるる筈なれば、我等は其予備知識を与ふる程度に止むべし。空源体性と語りしも仮称なり。空源体性を霊空界と語りしも仮称と知るべし。今後は空源体性界を霊空界と語るべければ其心して聞かれんことを。

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