覚者慈音33   未知日記二巻  浮住界について  テツシン貴尊講義

未知日記二巻 テッシン貴尊講述               浮住界について



地球の雲上、空気希薄なる処より全く空気なき処との間に、魂魄の浮遊し居れる処ありてすべての動物此処に魂魄を置く。其なかには種々様々なものあり、人間の多くは此処に霊を止めるなり。此処を人語にて命名せば浮住界とも命名すべきか。宗教者わけて仏教者の教ゆる地獄極楽とは此処を指したるならん。此処には通力を得たる動物の魂あり。信仰ある者、なき者、種々様々にして言筆の及ばざる蠢き騒ぎをなし居れり。


又地上にて年経たる動物中には、ミキョウの称ふる空源力即ち神通力を応用して得たる行力を巧みに使用するものもあるなり。故に信仰篤き者薄き者の区別なく、此処迄は皆集まり来る。然して此処を脱し得る者極めて稀なり。此の中にも行力優れたる者は、早く浮住界を脱せんとして種々様々の法を用いて。人心を集め、大衆の力(ミキョウの説ける気光素)にて度脱を諮る者あり。すべて彼らは気光素の応用に依りて、蜃気楼の種類に属するものを用いて人間の眩惑を計り、自己を神の如く装いて。大衆の気光素を集め、其れに乗じて浮住界を脱せんと企っ。然るに中には傲慢にすぎて、却って顛落する者あり。是等の中には悪魔ならざる者、或ひは魔と称するもあり、悪魔もあるなり。

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