未知日記霊話集 第八百八十四回 光明論 上巻 巻の三  未知日記 第六巻 恐ろしきは過まれる共産主義なり。ソ連の首魁者死してのち後継者は益々方針を変へて悪辣なる姿を現はし、米英仏等の諸国も是には前後策に腐心して今や一戦に及ばんと迄謀るに至る  テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論      
上巻 光明論 巻の三     
          
                  テッシン貴尊 講述
                  
                      第86番


 慈音よ。其迄は如何なる困苦にさいなまるるとも自殺などの犬死をなすこと勿れ。されど堕落の一途を辿りつつありたる日本は三〇年後に至るも未だ覚醒せざるのもの多くして優柔不断の生活は持続せん。
 恐ろしきは過まれる共産主義なり。ソ連の首魁者死してのち後継者は益々方針を変へて悪辣なる姿を現はし、米英仏等の諸国も是には前後策に腐心して今や一戦に及ばんと迄謀るに至る。其迄にも小なる戦ひは断間なからん。此頃戦時中小学に学びし者が第二国民として活躍を始むるによりて日本の姿もやや立ち直るなり。ロシアも思想は三派に別れ、米国も黒色人種の活躍を見るに及びて其趣を異にす。我、是等を詳細に鏡に映したけれど、教主の教へに手間取るを怖れ、且つ鏡の教へとは趣を異にするを以て、是等を省略して唯鏡の威徳について今少しく述べて責務を果すべし。
 此鏡はすべての因果鏡とも云へるものにして未来の結末は是によって明らかに知ることを得るなり。ここに一個の芽生あり。是が発育状態より結実迄の有様を鏡に聞くべし。この芽生は種子にあらず。是は第二世界の名果にして一旦結実すれば永久絶ゆること無き不思議の果物にてその香の優れたること、味の美なることは他に比類なし。然も取れども取れども尽ずと云ふ調法なる珍果なり。見るべし。すくすく伸び行きて枝を張り葉を繁らせ、汝等が国の絲瓜(へちま)の如き実はぶらぶらと垂れ下がり、その香は数町迄も達するなり。然して何日にても食し得るとは結構ならずや。調法ならずや。のみならずこの果実は殺菌力強ければ腐蝕する恐れなく、喰へば他の食物を摂取ずとも餓ゆることなし。芽生は殺菌香料として用い居れり。鏡は全部を汝等に示めしして止りたれば、我も是にて説明を終るべし。

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