未知日記霊話集   死生のコンマをはずす方法

未知日記 第2巻       テッシン貴尊講述



死生のコンマをはずす方法



死、生のコンマをとる方法のうち、最も簡単なるは先ず朝夕に行ふ事にしてきわめて平易なることなり。朝目ざめたる時、床の上にて端座して手を組み眼をとぢ。心を整え口の内にて云うべし。
「我、今日死せよ仰せあらば潔く死すべし。死するも決して悔いることあらず。」
との意味を述べよ。是は即ち昨夕安らかに眠りし悦びを感謝し、今日何時死を賜ふとも悲しみなく、未練もなく喜びて逝く事を誓い、夜眠る時にも同じく床の上に座して、今日家業を営みし喜びを謝し、更に眠れる間に死を賜ふとも尚喜びて逝かんことを申すなり。
人間最大の悩みは生死なり。故に我特に汝等に生死の点を外せと求めたるなり。人は生死を超脱して初めて動物性より真の人間性に入ることを得るにて、生死に拘泥しては到底人間性に進むことを得ず。生死を越えて初めて人間性に進むことを得るなり。故に生死を明らめると云うことは生死を融和さすことにして、即ち点を消滅して差なきに至らしむる方法にして、朝夕油断なく今迄説きし行ひをなし居らば、点は自ずと消えて生もなく死もなき境地に達することは明白なり。我、誓って是を保証す。
生死完全に和すれば真に自由自在に物事は正しく行はれ、ここに至らば悪魔も犯すあたはざるなり。法と云えば今習いて直ちに行はば忽ち効果あらはるるは神の法の如く思ふが故に、習いて容易くなしあたはざれば、他に法を求むる故、悪魔は是を知りて遂に其人を犯すものなり。注意すべきことにこそ。


気光素を作る行法     テッシン貴尊講述


その1   心の笑顔
常に汝が親に笑顔を見すべし。是は汝等も常に見ることならん。母に抱かれる嬰児は母の顔を見てにこやかに笑顔示すと同じきなり。汝等は肉体に顔を向けて、親を背になすを以て何日も不平不満の顔を作り居るなり。肉体を背後にして親に顔をむくれば自然に笑顔となる。汝は未だ嬰児なればなり。若し不平不満の顔色あらば肉体に顔を向け居ることと悟りて、早く親の方に向き直るべし。然して笑顔を作ることを忘れざるよう努むらば、行法の秘訣なりと知るべし。この法は汝等にとりて余りに平凡なりと考ふるならん。然れども決して平凡にあらず。是には意味深き働きありて、気光素は斯かる平凡と見ゆる中より生じ来ることは、修行するに従って汝等は体得するに至らん。

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