コロナウイルスについて   ウイルスとの共存の道


未知日記の書の中でウイルスについて語られているところがありましたので、参考までにここに記載しておきます。医療に従事されて居られる方がご一読くださいますよう、おねがいいたします。今ネットでBCGワクチン接種政策は、Covid-19の発生率、死亡率に10倍の違いをもたらすというニュースがながれています。アメリカの学者の発表です。



帰途案内記   最終の巻 セイキョウ貴尊講述
272ページ
例へば現在の学者が黴菌を死滅せしめんとして種々様々工夫なし居るに不拘、其黴菌が死滅せざるに徴しても明らかなる如く、黴菌を全滅せしめんとならばすべてのものを死滅せしめずば、全滅することは難からん。是等は一部分の事にすぎず。例へば結核性の病気を全滅せしめんとして工夫なし居れど、今尚患者は減少せざるのみか、却て多くの患者を続出なし居るにてはあらざるか。是等は原理を知らざるが故に、中途因果の法則より考察して工夫なし居るが故に、未だ完成せざるなり。是を原因根底に迄上って考究したる後ならでは、結核性の撲滅は完成すること難からん。学理を如何に研究すとも結核菌は尽きるものにあらず。この結核菌を逆に応用して研究なす時、如何にその菌が繁殖すとも何等人体に危害を及ぼさざる方法を工夫せば、却て好結果をもたらすならん。
 大凡世人の世界は害するものを倒して、無害のもののみ生存せしめんと計るによって争闘は尽きざるなり。有害無害に不拘すべてに和し、すべてを生存せしむる方向に、事を運びなば却て平和は安からん。平和のために戦ひを戦ひて、互に傷けらるる方向にむけ居るが故に、倒るるもの倒さるるものはてしなく続きて、屍のみ多くなり行くは悲しむべきことならずや。是等は実在的の事に限らず、空なる事に及びては世人は無関心にして生活をなし居るによって、世の中は進歩発達は得られざるなり。空なる方向に意を用い居らば其が反対に実在に影響を及ぼして、空実共に安らかとなることは云ふ迄もなし。現在汝等の世界は空の戦ひたえやらず、故に一日として安楽の居に安んずるもの一人としてあらざるなり。世人の智慧を磨くと云ふは智慧を磨くにあらずして、戦はんがための智慧を磨き居るに他ならず。
 世人の諺に「七人の子を儲くるとも妻に心をゆるす勿れ」とか称し居るにてはあらざるか。夫婦の中に於てすら心の戦ひをなし居るが故に、斯ることばを用ゆるならん。又甚だしきは親子の間に於ても、金銭は他人など語り居るを聞く。何とあさはかなる言葉と我等は不憫に思ふものなり。生活のためには親子の間に於てすら斯くの如き心の争ひをなすにてはあらざるか。親子夫婦の間に於てすら心と心の戦ひをなし居りて、口にのみ平和を称へてそれが何の益かあらん。是等はすべて空の戦ひなり。一度あやまてば腕力に訴ふるならん。是武力の戦争と同様にてはあらざるか。世人の口にする平和はすべては斯くの如し。何日かは安き日を迎ふることを得んや。空の戦ひ度をすぐれば軈ては武力を用いるに至らん。故に真の平和を望むならば先づ空の戦ひをなさざるやぅ工夫せざるべからず。空より実に及ぶと云ふことを知るならば、すべての学理を空にまかせてその方法より実に及ばば、却て好結果をもたらすとは考へざるや。宗教は空なり。神仏を信ぜよと云ふは空を信ぜよと云ふことなるべし。心と心の戦ひをなさしめざる方法としての宗教なるべし。その宗教によって心の戦ひを修めなば、実の戦ひも亦をさまるべし。然してこそ安楽なる世渡りをなすことを得るに不拘、現在の宗教者は此理を知らずして、実にのみ眼をむけて世を導かんとなすが故に、中途因果の法則となりて治むることを得ざるなり。聊か話を横道に入らしめたり。もとに復すべし。

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