未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の二 転界の巻 NO 61 セイキョウ貴尊 講述 世人は長き間地上に生活せんことを望みて稔りをなさしめずば、其にて長き間地上に生存すとの過誤たる考へをなすなかれ。何となれば斯ることをなし居らば未熟の果物がむしばままれて、地に落つる如き結果とならん。手近き処にかかる教訓のある事に留意せよ。例へば一本の樹木に…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の二 転界の巻 NO 60 セイキョウ貴尊 講述 汝等の宗教信者の中には信仰の度強くして日々を生活なし居りし人が、不時の災害にて死したるを見て、彼の人ほど信仰の強き人はあらざりしに、斯る死を遂ぐるは神も仏もありと云ふ如きは偽はりにして、世には神仏の加護などあるべき要なしと、罵りて信仰を捨つる如き人も少なか…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の二 転界の巻 NO 59 セイキョウ貴尊 講述 理論を知りても真実を把握するにあらざれば其は悟りにあらず。慈音欣情は理論は知る。されど真実の信は未だ具はらざる故なり。是言行未だ一致なし居らざる信なるが故なり。理論は然あるならんと云ふ言葉にかすぎず。真実を得てはじめて然あるなりと確定することを得るなり。聊…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の二 転界の巻 NO 58 セイキョウ貴尊 講述 信を得て魂を稔らせたる転界は其後のつとめに服さすることはいと易きに引きかへ、然らざるものの魂は捨つるの余儀なき憂もあるによって、同じ魂の緒の切れたる後にすら斯くも相違あるなり。魂の緒の切れたる後を世人は滅後と称へ居るならん。されど我等に云はしむればそは滅後…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の二 転界の巻 NO 57 セイキョウ貴尊 講述 さればこの論説より考ふる時三対にて終らば、魂の力は弱はくして死後宙に迷ふの理も察せらるるならん。霊に化せられて初めて迷はず至る処に運ばるると云ふ説も亦、察するを得るならん。霊の力が魂を育ててその力を拡大するによって身心に及びて、大抵の病苦は治癒する理も亦察…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の二 転界の巻 NO 56 セイキョウ貴尊 講述 我斯く語らば魂を完全につくりあげたる人ならば薬石を用いずとも病苦は治癒するかとの質問をなすならん。是に対して然りとは答ざるなり。例へば汝等飢餓に瀕して今や死せんとなす時、その魂が如何に大なるはたらきをなすともその肉体を満足せしむる事難からん。是には食を与へずば…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の二 転界の巻 NO 55 セイキョウ貴尊 講述 世人は命数尽きて此世を去る言葉を他界すると称し居るを聞く。よって此言葉を此巻の標題になさんと考へたれどミキョウ曰く、此言葉は香ばしからず。よって天界或は移界或は転界の三種のうち、何れかを択ばれては如何と語るによって、其うち転界を択びて是を用いたり。よってそ…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 54 セイキョウ貴尊 講述 斯く語るとも世人は未だ合点なすあたはず。兎や角と迷ふならん。汝の肉体に具はりある眼は左右二個を有し居るにてはあらざるや。一方の眼(め)は肉体にむけ、一方の眼(め)は魂にむけなば、両者は眼(め)より入り来りて脳中に一つとなりて映じ来るは、是当然なりとの思ひを…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 53 セイキョウ貴尊 講述 魂は空にはたらき実に働く。故に両道にまたがり居る姿は是魂なり。故に魂は低くは心と肉体にはたらき、大きくは全宇宙に通ず。所謂全宇宙に通ずるとは即ち霊に根を張り居るが故なり。よってはじめに語りし如く人魂は、霊地によつて根をふとらせよと教へしなり。ふとりたる人魂…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 52 心と魂の区別 セイキョウ貴尊 講述 喜悦の心を誘導するものは魂の力なり。哀怒を誘導するものは、魂を知らざる心の現はれなりと知らば、心魂の区別は認識する事を得るならん。 心魂の区別判明したらば更に、一層深く掘り下げて考へを廻らし見よ。其魂なるものが斯くも大なるはたらきをなすと云…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 51 心と魂の区別 セイキョウ貴尊 講述 肉体を傷けて痛みを覚ゆるは是心のはたらきなり。所謂神経と云ふは心のはたらきなり。不動心は是を治癒する力を与ふるはたらきを有す。故に魂の強き人はいささかの病苦もその魂の力にて治癒することを得るなり。是によつて魂と心との区別は知り得たらん。世人は…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 50 心と魂の区別 セイキョウ貴尊 講述 先づ心魂霊の区別を知るの要あらん。世人は何れが心にして何れが魂なるやを知り居るや。我に与へられたる魂とは如何なるものかを、先づ先に知りたしと思ふならん。心と魂の区別を今尚認識し居る人はすくなしと思ふなり。何れが心にて何れが魂なるかすら知らざる人…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 49 セイキョウ貴尊 講述 汝等目を空にむけよ。翼を拡げて鳥は空を飛翔し居るを見てここに悟る処はあらざるか。姿を有する鳥は空をかけらずとも、大地を歩みて安らかならばよからんにと思ふならん。又更に目を地上にむけよ。汝の立てる大地は即ち空間を廻転なし居るにてはあらざるか。鳥が空をかけると…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 48 セイキョウ貴尊 講述 我等先に心意魂魄霊の五味調和の論を今日迄語りたれば、空の大意は汝等も朧気ながら知り居る筈なり。然るに今ここに事新らしく心魂霊の事柄を再記するの理由は如何にと迷ふならん。今迄語りたる心意魂魄霊はみな其々の持つ役目の特徴を語りたるにて、其が為に汝等は其一々に対…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 47 セイキョウ貴尊 講述 我、斯く説明し来る時世人は思ふならん。魂は霊によって天界に運ばると云ひし事も嘘偽にあらずと。霊智は全宇宙神の世界に迄通じ居ることの理由も亦是にて察することを得たらん。完全なる稔りを得てはじめて天界に移さるる事も察するを得るならん。魂稔らざるが故に身心を地上…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 46 セイキョウ貴尊 講述 されば肉体信仰に囚はれ易き世人にこの事を語るも詮なしと思へど、宗教者にあらざる我等が任務として此事を語りをかずば、世人を天界に案内することは難きが故に語りをく迄なり。されば是を諒としていささかにても世人の智慧を増大する事を得るならば、我等の喜び是に勝るものなし。世人は怠らず努め励みてこの域に到達せ…
勝山の病院の紹介で福井市の循環器病院でここ十日ばかりの間にもろもろの検査を受けた。そして明日は仮出所。五日ほどしたらまた県立病院の脳神経外科で新たな検査をうけることになった。今日は朝から調子よく歩数計によれば三キロあまり病院のなかを歩き回った。そして今リハビリテーション科で自転車こぎやストレッチ体操をやってきたところ。僕に はつらい日々が続いていたけれど、この時間帯は僕にとって一番の妙薬だ。十七…
映画や芝居の中でヒロ-やヒロインが清楚な静かな死を迎える中で周りの人たちに温かい感謝の言葉を伝えている。送る人達も出来うる限りの感謝報恩の言葉で彼を送る。でもこれは実際あり得ないのではないか。 僕は二日前深夜1時過ぎ食パンにバタ-とジャムを塗り、そのままにしてトイレに行こうとしたら、途中眩暈と心臓に強い痛みを覚え廊下で転倒した。その時思い切り臀部をどこかに打ち据えた。メガネはその弾みで何処か…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 45 セイキョウ貴尊 講述 未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 45 セイキョウ貴尊 講述 魂信仰の力すぐれずば霊の信仰は得られざるなり。身心の信仰、心魂の信仰さては魂霊の信仰に度をたかむるにあらざれば、真実のさとりは得られざるなり。肉体信仰魂信仰更…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 44 セイキョウ貴尊 講述 任務をおろそかにして喰ふことを望む如きは是拝みにあらず。たとえ手を合はせ頭を下げて願ふとも通ずるものにあらず。喰ふも可なり、喰はずとも可なり。すべては神の思し召しならんと明らめをなす底の拝みをなすにあらざれば通ずるものにあらず。是等の拝みをなして日々を過す…