未知日記霊話集千六百二十五回  帰途案内記 NO44  汝に賜りたる魂はかかる低きものあらず。大なる神通力を有するが故に無量無辺のはたらきを有すと知りて、これに信頼する信仰を強くせよとすすむるものなり  セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記       
巻の一
大序の巻 
NO 44
セイキョウ貴尊 講述

                    
 任務をおろそかにして喰ふことを望む如きは是拝みにあらず。たとえ手を合はせ頭を下げて願ふとも通ずるものにあらず。喰ふも可なり、喰はずとも可なり。すべては神の思し召しならんと明らめをなす底の拝みをなすにあらざれば通ずるものにあらず。是等の拝みをなして日々を過す人を指して魂信仰と云ふなり。魂と心は不可分なり。心と肉体は是又不可分の間柄なるによって転々として一体化し居るが故に、不安と云ふ念を起さしむるものにあらず。是を三味一体と云ふ。三味一体となりて汝は安らかに世をすごすことを得るなり。是を信仰のあらはれと云ふなり。信仰とは斯くの如きものにて神と汝を結ぶ底のものにあらざることを覚りなば、信仰とは何かと云ふ意味もおぼろげながら解したるならん。さりながら是のみにては疑ひ深き汝等に未だ徹底はなし居らざる事も我等はよく知る。何となれば汝等には唯物に重点をおき空なるものには遠ざかる性質を有し居ることを知るによってなり。何となれば形を有するものには魅力を覚え、形なきものには気附かざる性質を具へ居るが故なり。形あるものに引かさるるは智慧の浅き故なり。故に身心は密接なる行動をなせど、魂心は余り密接の度うすき故に、ややもすれば心は肉体に囚はれがちとなる。
 早くめざめて魂心を一体化して両者を融合せしめ、然してその融合せる魂心によって肉体に及ぼさば、完全なる信仰者となることに心して、その心がけを忘れず貯へてその思ひを益々強固にすれば、其にて行は達成すと知らば、行とは何かと迷ふことはあらざる道理をきはむることを得んと教ゆるものなり。
 我、斯く教ゆるとも汝等日々何事もなさず、手を束ねて唯茫然としてすべてを「神任せ」なりとか「魂任せ」なりとか思ひ、徒らに過し居らば其は大なる誤りなり。所謂一日働かざれば一日喰はずの諺の如くならざれば、真の信仰とは云ひ難し。空なるものを空にまかせ、実なるものを実に任する底の信ならざるべからず。実なるものは実のはたらきをなして実に任せ、空なるものは空のはたらきをなして空にまかすることをはたらきと云ひ、且つまかすとも云ふなり。はたらきは神の使命によって働く。働けば報酬は与へらるる事は疑ひなからん。信ずるが故にまかすことを得るなり。信ぜずしてまかせんとなすとも不安は襲ひ来る。是又当然の理にてはあらざるかに心を用いよ。すべてを神にまかすと云ふことは汝等には到底信ずる事難からん。されど汝の魂に委せよと云ふならば是は信ずることを得るならん。何となれば汝には魂の具備あることは知るによってなり。されど汝等は己の魂を低く評価なし居るが故に、頼むも甲斐なしとの念を抱き居るが故に、さてこそ任すことはなりがたしと思ふならん。汝に賜りたる魂はかかる低きものあらず。大なる神通力を有するが故に無量無辺のはたらきを有すと知りて、これに信頼する信仰を強くせよとすすむるものなり。

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