未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百五十四回 絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人 余事はとにかく汝等は人間性を守り育てて、世の中を安定せしむる方向に力をむけよ。然して神を知り、天の高きをさとりて、一日も速かに天理に従ひ正しき道を歩みて、神の意に従って移さるべき処に、永住せんことを計るべし。動物性本能に囚はれ居ては、永久生死の苦を味ふ他なかるべし テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 

絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人



 斯く語り居る時、慈音我にむかひて曰く、今や米ソ紛糾して対立なし居る様に関して、その何れが是なるかを教へよと答へて曰く、もし汝等誤ちてソ連にくみするならば、世は益々混乱して名状すべからざる危機を招来せん。斯るものにくみする勿れ。即ち米は動物性六分人間性四分の主義を以てし、ソ連は動物性九分人間性一分の主義を主張なし居るため、その優劣は論ずるの余地なし。ソ連の主義には斯くも誤ちたる企画なれば、我等は斯るものに耳を傾くるものにあらず。さりながらもし米ソ武力の戦ひをなして何れが勝利を得るやは、我等よく知れど汝等には語ることをせざるが故に、ここには明記を避くべし。余事はとにかく汝等は人間性を守り育てて、世の中を安定せしむる方向に力をむけよ。然して神を知り、天の高きをさとりて、一日も速かに天理に従ひ正しき道を歩みて、神の意に従って移さるべき処に、永住せんことを計るべし。動物性本能に囚はれ居ては、永久生死の苦を味ふ他なかるべし。 動物にて生れ、動物にて死し、又も同じことを幾度も繰り返し居りては、苦中の苦を招くのみにて、安楽の世界には入ること難し。見よ。汝等の世界は多くの人類が生れては死し、生れては死し、なし居るにはあらざるか。然るに未だ二流界一流界の如き人類は、一人として影を見するものあらざるを見ても知らるるならん。 もし人間が是等の道理を知り居るならば、汝らの世界に在りても、九流界以上の人種は現はれ居る筈なるに不拘、未だ其等の人種を見ることあたはざるは、是即ち動物性にのみ囚はれて、同じ経路を辿り居りて、進歩発達の途は開らかれあらざるが故なり。原始時代の人間がわづかなる形を変へて、現在の人種に化せられたるのみにて、九流界の如き人類すら未だ形を見せざるは、実に歎はしきことにてはあらざるか。是知慧のすぐれざるが故なり。
天界より導きをなし居るもの多きに不拘、是を受け入れて其によって向上せんとの考へを有するもの少なき結果人間は余りに動物性に囚はれて行じ居るが故に、進化は遅々として振はざるなり。天界よりの言葉を卒直に受け入れて、是によって道を択ば、順路は安々歩まるべきに、慢心に誇りたる諸子の世界は、天界の指導者には耳を藉すもの少なきのみか、是を受け入れて行ぜんとなすものにすら、迷信妄信と称へて是を嘲り、然して彼等を退くる結果、今尚今日の様を持続しつつあるは、実に嘆はしきことなり。汝等居ながらにして、天に上り雲の上人とならんことに、方向をむけよ。行とはむづかしきものにあらず。 その心を、その思ひを貯へて、常にあやまたず他の方面に面をむけず、ひたすらその道に心し居らば、自づと道は開けて、明らかなる光は、汝を導く。是を名づけて神の方向に面をむけよと云ふなり。 むづかしきことを行ひて、肉体を苦めよと云ふにあらず。肉体は肉体として唯己住居なし居る家となり、思はば其にて可なり。「うろじよりむろじにかへる一休み、雨ふらばふれ、風吹かは吹け」と云ふ、仏教者の教へはこの理を説きたるものならん。

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