未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百五十一回 絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人 円海も人なり。汝等も人なり。 何ぞ憂ふる事あらんや。 なせば法は教へられて自づと自得することを得るによつてなり学ばずして徒らに傍観なし居りては及ばじ。直ちに実行に移すことに努力せよ。是等の法力は教主によって教へを受けなば可ならん。 教主は手をかざして諸子を招き居るなり。諸子は唯歩みを教主の方向に向け居らば何とて、教主は是に対して導きをゆるがせにはなし給はざるが故なり。 有難きことにてはあらざるか テツシン貴尊講義

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絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人

 近代の世相を見るに動物性本能のみを、主眼としたる教育が盛になりつつあるは怖るべきことなり。智識階級に於て才能ある人の多くは、動物性にのみ囚はれ居る傾向あるによって、無智無能のもの是に化せられつつあるによつて、人間性より遠ざかり行くなり。是等は悲しむべき傾向と云ふの他なし。神より遠ざかると云ふは、即ち人間性をすてて、動物性に化せられ行くを云ふなり。幼児は母の眼をのがれて戸外にあそび、危きわざをなして怪我過失をなすに等し。 幼児の間は動物性本能のみはたらきて、人間性の乏しき故なり。拾も其と同様にて諸子は天の高き尊きを知らず、己が欲するがままに動物性に囚はれて、その動物性を人間性の徳にて向上せしめんと計るによって、ますます動物性のみが高くなり、人間性が次第に低められつつあるによって、世は安養楽土とはならざるなり。 宗教者の中にもかかる輩多きが故に、ますます宗教教祖の徳に順ずるものの影うすくなり行くは、是又悲しむべきことなり。既に二流界の人類ともなれば、人間性なるが故に、動物性の備はりありとも、かかるものは別段意とせず、 唯人間性の向上をのみ計り居るため、益々高くなりて更に、一流界の如き処に移されて、永久不変のものに化せられつつあるなり。二流界の如く男女の区別ある間は、未だ動物性の影あるによってなり。然るに一流界ともならば、最早動物性の必要なきが故に、男女の区別もあらざるなり。 男女の区別なき所に到つて、はじめて絶対の人となる。 所謂動物性を度脱して、絶対人類に化せられたるが故なり。 人間界を離れて、仏となると云ふ言葉は宗教に於て見らるる言葉にして即ち人間以上のものを仏と云ふならば即ち一流界の人類は仏の位に入りたりと思はば可ならん。されど仏教者の語る意味と、我等の語るところとには相違あるなり。我等は宗教者にあらねば、唯宗教者の言葉を用い居るのみにて、宗教者の語る仏の意味とは、其意味を異にすること云ふ迄もなし。唯宗教の言葉をかりて、諸子に教へ居ることと聞かれんことを!。 一流界の人類とならば既に人間にはあらざるなり。よって是を仏と名づけおくべし。所謂人間を離れたる人間と云ふ意味にて、宗教の云ふ仏と云ふ意味の言葉にはあらずと知るべし。
 一流界の人間は最早子を儲けて是を育つるの必要なき程度におかれあるが、故に、唯己の分野を守りて、神の命ずるがままに従ひ居らば、軈ては引き上げられて神の位置に進むことを得るなり。宗教の言葉をかりて云ふならば、 人間より仏となり、仏より更に神となると云ふ語を用いなば、諸子にはうなずく所あるならん。されば今後はこの言葉をかりて、一流界の人類を仏と名づくる事とせん。よって諒せよ。 天に上れば雲の上人と云ふ言葉は、儒者の語にして即ち、四知の意味より出でたる言葉ならんと思ふなり。所謂天知る、地知る、我知る、氏知るの四知より出でたるならん。儒者の云ふ天地とは天の神、地の神を指すならん。天に上ればと云ふ言葉は、神に順ずればの意味として考ふれば、明らかに知る事を得ん。下界を離れて天界に入る。即ち人間性を度脱して神界に転ずるの比喩なるが故に、天の命に従へば軈ては雲の上人とならんとの教へならん。自然の道理を体得して是に順ずれば、その居に達するは当然なるべし。諸子も天に上りて雲の上人となる修行をなすには、人の道を確かに認知するにあらざれば、目的を達する事難からん。 我等が語るところを確かに認識することを得ば、諸子の如き動物界にありて、居ながら二流界は遠からざるなり。認識を深くすれば従つて法は自づと得らるるものにて其法に従へば、三流界二流界決して遠きにはあらざるなり。現に円海が下界にありて忽ち昇天なしたるにてはあらざるか。是等は将に事実を以て知らしめあるなり。円海も人なり。汝等も人なり。 何ぞ憂ふる事あらんや。 なせば法は教へられて自づと自得することを得るによつてなり学ばずして徒らに傍観なし居りては及ばじ。直ちに実行に移すことに努力せよ。是等の法力は教主によって教へを受けなば可ならん。 教主は手をかざして諸子を招き居るなり。諸子は唯歩みを教主の方向に向け居らば何とて、教主は是に対して導きをゆるがせにはなし給はざるが故なり。 有難きことにてはあらざるか。

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