未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百四十八回 絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人 もし諸子が絶対自然の法則を、正しくさとり得たらんには、断る過誤を犯すものにあらず。未来を知る者は過去をも知る。 過去を知らざるが故に、未来も知らざるなり。過去未来を知らざれば現在をも知ること難し テツシン貴尊講義

 ヒロさんの転記したものをここに掲載しています



絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人


 もし諸子が肉体亡びて魂が天上したる時の様を考へ見よ。肉体を有する間は、その肉体の刺戟によって種々様々のことを感じ居たれど、肉体の力消滅すれば、すべての感じは共に消滅して影を止めず、唯霊気のみが上昇するにすぎざるなり。霊気は肉体の刺戟あらざれば何等の感じもあらざる如く思ふならん。然りとならば修養修行などの心要も、従つて無意義のこととなるは当然なりとの考へを起すならん。 何事をも感ぜざる霊気がその後如何になりたりとて、其はその後に委すの他なからんとの考へは誰もが想像するところなるべし。さればこそ諸子は現在の姿に置れながら、己の過去が何なりしかを知らざるならん。


 例へば優れたる聖者が汝にむかひて、汝の過去は何々なりしが、汝は神の心に合ひし行為をなしたるため、今は人間として此世に置れたりと聞かさるるとも、唯然あるかとのみにて何等其らしきものを心に感ぜざるべし。唯肉体を有する間のみにて過去未来のことなど考ふるとも、何等の術なしとして放棄なし居るにてはあらざるか。 もし諸子が絶対自然の法則を、正しくさとり得たらんには、断る過誤を犯すものにあらず。未来を知る者は過去をも知る。 過去を知らざるが故に、未来も知らざるなり。過去未来を知らざれば現在をも知ること難し。諸子は一寸先は暗の夜と称へ居るにはあらざるか。 明日をも知れぬ生命にて明日を考ふるとも、何等せん術はなかるべし。然るに諸子は明日のことを考へるにてはあらざるか。 昨日なしたることを知るならば明日をも知る道理あるなり。 過ぎたる昨日は今日になりて知ることを得るならば、汝は遠き過去の何なりしかをも知る筈なり。明日何せんと思ふならば、遠き未来も何せんとの考へを何故におこさざる。 昨日を知りて明日を考ふる力あるならば、是を拡大して過去をも知り末来をも考へざるべからず。過去未来を知らざるもの、何とて現在をも知ることを得んや。諸子は現在を知ると思ふは誤解なり。所謂現在を空しく空に歩み居るに他ならず。恰も浮浪病者の其の如し。徒らに光陰を空費し居るのみなりと云ふも、敢て過言にはあらざるなり。

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