未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百四十五回 絶対界 第七章 神霊界 無始終霊子の人間精神に及ぼす関係 此時天使現はれて審判人に語りて曰く、「彼女は女にあらず。裸体にして誡めし見よ。然してもし男子ならば彼の望みを叶へしむるは法なるべし」と云ひて、天使は失せたり テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています

絶対界 第七章 無始終霊子の人間精神に及ぼす関係   
無始終霊子、不滅母霊子、活動霊子、補助霊子の関係
              テツシン貴尊講義



 もし全宇宙が相対ならば、その中に存在するすべてのものは分離されて、一体とはならざる関係におかるる故なり。絶対なるが故に、別れては合し、合しては別るる点より考察する時は、別るるも絶対原理より出で、合するも相対より絶対につながる関係となるによってなり。 是あるが故に音楽家などは律呂の区別を誤ること多し。音楽家のみならず、法律に於ても同様にて、律呂の区別明らかならずして審判の上にも間違ひの生ずること少なからずある例に徴しても明白ならん律も絶対に返へれば律呂合するが故に、ここにその定めかたに苦む。律は律として一方的のものならば審判の点に於ても至極簡単に行ふことを得れども、絶対より見る時は、律の中に呂あり、呂の中に律あるが故に、迷ひを生ずることは、即ち絶対性の現はれなるが故なり。
 ここに面白き例話あれば言葉の序に語りおくべし。 この例話は七流界の伝説なるが、此界の中に男子のみの行ずる道場ありて、その処は全く女子の立ち入ることを許さざる法則ありて、かたく誡めあるに不拘、或時一人の女子密かにこの道場を犯したり。もとより彼の女子は巧みに変装して、男子の姿となりて忍び入りたること云ふ迄もなし。然るにその女子なる事が現れて彼女が将に罪せられて審判を受くるに至りたり。其時審判人彼の女子に向ひて云ふやう、汝は女子なるに不拘、何故この所にて行ぜんとなしたるかと。 女子曰く、我良人は此所にて行じ居たるが、不幸にしてその目的を達せずして死したり。彼死するに当つて我に語りて曰く、汝変装して彼の地に渡り、我行じたることをはたし呉れよと語りたれば、良人の意に従ひてこの地に到りたる迄にて、現はれしは是非なし。 よつて我に重き罪を科せられよ。
 此時天使現はれて審判人に語りて曰く、「彼女は女にあらず。裸体にして誡めし見よ。然してもし男子ならば彼の望みを叶へしむるは法なるべし」と云ひて、天使は失せたり。軈て審判人は部下に命じて彼女の衣をはぎたるに女子にあらずして、男子なりしかば、審判人は衆人に是を示して「汝等も見る如く彼女は女子にあらず、男子なるが故に、彼の希望を叶へて行ぜしめよ」とて彼の女子は、良人にかはりて行ずることを得たりと云ふ伝説なり。

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